オープンアクセスとは

オープンアクセスとは、学術論文に対して誰もがインターネットを介して無料でアクセスして利用できるようにすることです。オープンアクセスによって、単に情報アクセスの平等が推進されるだけではありません。研究成果の共有と再利用が進むことで、さらに学際的な研究やイノベーションの創出を促進し、その成果を社会に還元するという波及効果があるのです。
論文をオープンアクセスにすると、著者にとってもメリットがあります。

  • インターネット上で全世界の人に無料で論文を読んでもらうことができます。
  • 論文が引用される可能性が高まります。
  • 研究成果を社会に還元することができます。
  • インターネットにつなげば、自分の論文をいつでも確認することができます。

論文をオープンアクセスにするには

オープンアクセス実現の方法としては、次の2つがあります。

【グリーンOA(セルフアーカイブ)】

大学等が構築・運用する機関リポジトリ等で論文をオープンアクセスにします(ジャーナルによって公開条件が付く場合があります)。
京都大学所属者は、京都大学学術情報リポジトリKURENAIに論文を登録することができます。

京都大学学術情報リポジトリKURENAIによるセルフアーカイブ
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/content0/13088
京都大学学術情報リポジトリKURENAI
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/
リポジトリ登録システム(SPS-IDによる認証が必要です。)
https://openaccess.kulib.kyoto-u.ac.jp/researcher/
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/content0/13090

【ゴールドOA(オープンアクセス出版)】

APC(論文投稿料)を支払う等により、ジャーナルのオープンアクセスオプションを選択し、論文を出版と同時にオープンアクセスにします。
※京都大学におけるAPC支出状況の予備調査を平成26、27年度に行い、その報告書を公開しました。
京都大学附属図書館情報管理課APCワーキンググループ 「学内オープンアクセス費支出状況 予備調査報告書」
http://hdl.handle.net/2433/199243
http://hdl.handle.net/2433/210594

京都大学所属者はAPCの割引を受けられる場合があります。投稿手続きの前に、割引があるジャーナルかどうかご確認ください。
オープンアクセス費用の割引情報
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/content0/13089

もっと詳しく

オープンアクセスの定義として、最もよく知られたブダペスト・オープンアクセス・イニシアティブの定義をご紹介します。

By "open access" to this literature, we mean its free availability on the public internet, permitting any users to read, download, copy, distribute, print, search, or link to the full texts of these articles, crawl them for indexing, pass them as data to software, or use them for any other lawful purpose, without financial, legal, or technical barriers other than those inseparable from gaining access to the internet itself. The only constraint on reproduction and distribution, and the only role for copyright in this domain, should be to give authors control over the integrity of their work and the right to be properly acknowledged and cited.
Budapest Open Access Initiative (BOAI) 2002
http://www.budapestopenaccessinitiative.org/read

[ピアレビューされた研究文献]への「オープンアクセス」とは、それらの文献が、公衆に開かれたインターネット上において無料で利用可能であり、閲覧、ダウンロード、コピー、配布、印刷、検索、論文フルテキストへのリンク、インデクシングのためのクローリング、ソフトウェアへデータとして取り込み、その他合法的目的のための利用が、インターネット自体へのアクセスと不可分の障壁以外の、財政的、法的また技術的障壁なしに、誰にでも許可されることを意味する。複製と配布に対する唯一の制約、すなわち著作権が持つ唯一の役割は、著者に対して、その著作の同一性保持に対するコントロールと、寄与の事実への承認と引用とが正当になされる権利とを与えることであるべきである。
(「ブダペスト・オープンアクセス・イニシアティヴから10年:デフォルト値を「オープン」に」からBOAI 2002のオープンアクセスの定義日本語訳部分を抜粋 http://www.budapestopenaccessinitiative.org/boai-10-translations/japanese-translation-1)

日本でも、特に公的助成を受けた研究のオープンアクセス化を促進する取り組みが始まっています。

  • 科学研究費助成事業「オープンアクセスジャーナルの育成支援」を設置(平成25年度-)
  • J-STAGE(科学技術振興機構JST運営のプラットフォーム)の高機能化によるジャーナル流通の促進
  • JSTの助成を受けた研究成果のオープンアクセスを推奨(平成25 年4 月-)および義務化の検討
  • 学位規則の改正に伴う博士論文のインターネット公開義務化(平成25年4月-)
  • 「大学等におけるジャーナル環境の整備と我が国のジャーナルの発信力強化の在り方について」 (ジャーナル問題に関する検討会, 平成26年8月) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/034/gaiyou/1351118.htm

第5期科学技術基本計画、内閣府総合科学技術イノベーション会議、文部科学省学術情報委員会等でもオープンアクセスの促進について審議されています。