Lecture Series <第13回>
「テロメアからたどる生と死の話」
[レクチャーの概要] (林先生より)
「テロメア」という言葉を聞いたことがありますか?ある方はどんなことを連想しますか?
端っこ?短くなる? 老化やがん化と関係がある?・・・インターネットで少し検索すると、
テロメアと老化、テロメアとがんといった話のみならず、テロメアを伸ばして若返る薬を開発!
といった情報も飛び込んできます。これらの話はどれほど確からしいのでしょうか。この種の
話を評価するためには、テロメアがなぜ老化やがんと関わると言われているのか、そのメカ
ニズムを理解する必要があります。
染色体DNAの端を保護するテロメアは確かに細胞の生死を左右する非常に重要な機能を
担っています。しかし個体の老化との関係など未だによくわかっていない点もあります。本レ
クチャーでは染色体研究に魅せられた研究者が、最先端の研究成果を交えつつもなるべく
専門用語を排除して、これまでにわかっている点、わかっていない点を整理し、染色体の末
端を守るテロメアの面白さについて語りたいと思います。
■ 日 時 平成28年1月21日(木) 15:00 - 16:15
■ 会 場 京都大学附属図書館1階 ラーニング・コモンズ
■ 話 者 林 眞理 氏
(京都大学白眉センター / 生命科学研究科 特定助教)
■ 対 象 京都大学の方(主に学部学生、大学院生)
*その他教職員もお気軽にお越しください。
■ プログラム(予定)
15:00 - 15:40 話者によるレクチャー
15:40 - 16:15 質疑応答
*自由参加です。直接会場へお越しください。
ちらしはこちら(↓)

[講師略歴]
米国ロードアイランド州生まれ、京都育ち。子供のころは昆虫や恐竜少年で、
その後生物学者を目指して大阪大学理学部に入学しました。升方久夫教授に
師事し、生命情報を司る染色体の不思議に魅せられました。博士取得後はさ
らに見聞を広げるため、米国カリフォルニア州のソーク研究所に6年間留学し、
今年4月から京都大学へ赴任しました。現在は、細胞のがん化のごく初期の
過程でおきると考えられる「染色体の融合」が、いかにして細胞の運命を左右
するかという問題に取り組んでいます。
[問合先]
京都大学附属図書館 参考調査掛
TEL: 075-753-2636
e-mail: ref660 [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp