現在世界には7000ほどの言語があるといわれています。では、世界にはどれくらいの文字があるでしょうか。文字をもつ言語はどれくらいあるでしょうか。人はなぜ文字をつくるのでしょうか。あたらしい文字はどのようにうまれるのでしょうか。
バングラデシュ南東部に位置するチッタゴン丘陵には11ほどのチベット・ビルマ系民族がくらし、それぞれに独自の言語をはなしています。近年は独自の文字をつかっていこうという活動もさかんになっています。中でもチャック人は、最近になって独自の文字もつくりだしました。本レクチャーでは、チッタゴン丘陵の言語状況をてがかりとして、言語と文字、文字と人々との関係をかんがえてみたいとおもいます。
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[講師自己紹介]
藤原敬介(ふじわら けいすけ):京都大学に入学した時にエスペラント語研究会の「立て看」につられて入会しました。エスペラントをつかって世界各地を旅行しているうちに、エスペラント語をネタに卒論をかいていました。その後、「未知の言語を記述するのが本当の言語学者である」という、とある言語学者のことばにみちびかれ、あまり研究されていない言語をバングラデシュへまなびにいくようになりました。縁あってチャック人というチベット・ビルマ系民族の言語をまなんでいます。現在は、チャック語の親戚をもとめてインドやビルマにもかよっています。趣味は『星の王子さま』の翻訳を多言語であつめることと(100 言語くらいもっていますけど、世界には300 言語以上の翻訳があるそうです)、さまざまな文字のT シャツをあつめることです(一部は「インド系文字T シャツの旅」『FIELDPLUS』13 号で紹介しています)。
[問合先]
京都大学附属図書館 利用支援掛
TEL: 075-753-2636
e-mail: ref660 [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp