【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金により「菊亭文庫」掛軸6点を公開しました

 投稿日時:2024-03-29 (1353 ヒット)

京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金により、附属図書館が所蔵する「菊亭文庫」より掛軸6点を公開しました。

「菊亭文庫」は西園寺実兼の四男兼季を祖とする菊亭家伝来の文書・典籍・美術品のコレクションです。菊亭(今出川)家は清華家(太政大臣に就任できる公家の家柄)であり、また琵琶の演奏を家業としていました。そのため、本文庫には朝廷の諸公事に関わる資料や音楽書が多く含まれています。また自筆本・古写本を含む各時代の日記資料も本文庫の特徴です。
「菊亭文庫」は大正10, 12(1921, 1923)年に故菊亭公長侯爵から永久寄託され、その後2021年1月に菊亭家関係文書・美術品と合わせた総点数1,833点からなるコレクションとして附属図書館に正式に寄贈されました。

▼菊亭文庫

今回公開したのはこのうち掛軸資料6点で、うち2点が菊亭家当主の和歌、4点が仏画です。

公規公和歌」は、今出川公規が中院通茂へ和歌の添削を依頼した際の尺牘(手紙)です。

公規公和歌
公規公和歌

仏画4点はいずれも妙音天が色鮮やかに描かれています。
琵琶を持った妙音天は音楽の神であり、琵琶を家業としていた菊亭(今出川)家による信仰がうかがえます。

紙本著色妙音天五尊像
紙本著色妙音天五尊像

 

本資料のデジタル化・公開は、京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金への寄付者の皆様のご篤志により実現しました。厚く御礼申し上げますとともに、今後も貴重な資料を大切に保管して後世に伝え、同時に学術研究・文化振興貢献のために活用できるよう、尽力いたします。

 

▼京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金により「菊亭文庫」掛軸6点を公開しました

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 京都大学とプリンストン大学の共同事業により、斑島文書14点を公開しました

 投稿日時:2024-03-29 (566 ヒット)

京都大学とプリンストン大学の共同事業により、総合博物館が所蔵する『古文書集』より「斑島文書」14点を京都大学貴重資料デジタルアーカイブにて公開しました。

斑島文書

 

▼斑島文書

斑島文書は、14世紀前半から16世紀半ばまでの様々な武将が発給した14通の文書をまとめた巻子です。大正5年11月に京都の老舗古書肆竹苞書楼から購入したもので、京都大学の収集文書である『古文書集』に含まれています。

巻子には室町幕府の将軍直臣大草氏が知行する駿河国田尻郷の権益を保障する御判御教書【ごはんのみきょうじょ】や管領奉書【かんれいほうしょ】の他、足利尊氏・足利直冬・細川頼之・細川高国・大内義隆など有名な武将の文書が並びます。特に肥前国松浦党一族の斑島【まだらじま】氏に宛てられた文書が3通もあることから、京都大学ではこの巻子を斑島文書と呼んできました。これらの3通は、斑島氏の流れをくむ有浦氏に伝来した文書の一部と考えられています。

 

京都大学とプリンストン大学は、2020年3月、京都大学総合博物館が所蔵する古文書を世界に発信し、全世界において日本の歴史及び文化の知識及び意識を深められることを目的として、京都大学総合博物館が所蔵する古文書のデジタルイメージの公開及び当該古文書の研究を共同で行う事業を開始しています。

京都大学においては総合博物館、文学研究科、図書館機構の3部局が、プリンストン大学においては東アジア研究部(East Asian Studies)が相互に協力し、事業を継続的に展開する予定です。

▼京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
京都大学とプリンストン大学の共同事業により、斑島文書14点を公開しました

 

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館所蔵「菊亭文庫」より361点を公開しました

 投稿日時:2024-02-14 (557 ヒット)

附属図書館所蔵「菊亭文庫」より361点を新たに電子化し、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにて公開しました。

▼菊亭文庫

「菊亭文庫」は西園寺実兼の四男兼季を祖とする菊亭家伝来の文書・典籍・美術品のコレクションです。菊亭(今出川)家は清華家(太政大臣に就任できる公家の家柄)であり、また琵琶の演奏を家業としていました。そのため、本文庫には朝廷の諸公事に関わる資料や音楽書が多く含まれています。また自筆本・古写本を含む各時代の日記資料も本文庫の特徴です。
「菊亭文庫」は大正10, 12(1921, 1923)年に故菊亭公長侯爵から永久寄託され、その後2021年1月に菊亭家関係文書・美術品と合わせた総点数1,833点からなるコレクションとして附属図書館に正式に寄贈されました。

今回公開したのはこのうち典籍資料361点で、菊亭(今出川)家の系譜である「今出川家歴代履歴」、「伊勢外宮正遷宮」「春日祭次第」「禁中年中行事」等の神祇行事・宮中行事に関する文書記録などが含まれています。

今出川家歴代履歴
今出川家歴代履歴

禁中年中行事
禁中年中行事

今回公開した資料の電子化は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加して実施しました。

2024年2月14日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,157タイトル、2,092,303画像となりました。

 

▼京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
附属図書館所蔵「菊亭文庫」より361点を公開しました

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館所蔵「蔵経書院文庫」262タイトルをデジタル化・公開しました

 投稿日時:2024-02-09 (670 ヒット)

附属図書館が所蔵する蔵経書院文庫は、京都蔵経書院が寺院あるいは僧堂の宝庫または筐底より採集した仏典とその類縁典籍の集積です。

今回はこのうち、「蔵経書院本」262タイトルを新たにデジタル化・公開しました。

大佛頂如來密因修證了義諸菩薩萬行首楞嚴經合論 十卷

大佛頂如來密因修證了義諸菩薩萬行首楞嚴經合論 十卷

 

※今回公開した資料の電子化は、 科学研究費助成事業研究成果公開促進費(データベース)23HP8002)の助成を受けています。

▼京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
仏典・仏教関係コレクション「蔵経書院文庫」262タイトルをデジタル化・公開しました

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館が所蔵する教王護国寺文書より311点を公開しました

 投稿日時:2024-02-08 (572 ヒット)

教王護国寺文書【きょうおうごこくじもんじょ】は、昭和12年(1937)頃、赤松俊秀氏が東寺の宝蔵で発見した文書です。戦後、京都大学が借用して整理と翻刻を行い、昭和43年に京都大学に譲渡されました。昭和46年には国の重要文化財に指定されています。
文書の年代は平安時代から安土・桃山時代に及び、点数は3043点を数えます。
今回はこの中から311点を公開しました。

▼総合博物館所蔵 - 教王護国寺文書

若狭国太良荘実検取帳
若狭国太良荘実検取帳」は、建長六年に教王護国寺の荘園であった太良荘で行われた検地の史料です。現地の名を一覧できます。

若狭国太良保実検名寄帳
若狭国太良保実検名寄帳」では太良荘内の名と、各名の面積・弁米などが一覧できます。界線の入った紙が使われています。

2024年2月8日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、24,534タイトル、2,021,589画像となりました。

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 『上海法文日報』、上野文庫、Thaner文庫など26点を公開しました

 投稿日時:2024-01-31 (901 ヒット)

京都大学貴重資料デジタルアーカイブにて、新たに『上海法文日報』、上野文庫、Thaner文庫など、5図書館・室が所蔵する貴重資料26点を公開しました。

今回公開した資料の一覧は、貴重資料デジタルアーカイブのお知らせページよりご覧いただけます。

▼京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
『上海法文日報』、上野文庫、Thaner文庫など26点を公開しました

 

サービスを再開しました→【メンテナンス】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(2023/10/18)

 投稿日時:2023-10-12 (863 ヒット)

※メンテナンスを完了し、サービスを再開しました(2023/10/18)。

システムメンテナンスのため、京都大学貴重資料デジタルアーカイブは下記の日程でサービスを停止します。

2023年10月18日(水)午前10時から午後1時ごろまで(約3時間)

メンテナンス作業が終了次第、サービスを再開します。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、あらかじめご了承ください。

 

 

サービスを再開しました→【メンテナンス】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(2023/9/15-19)

 投稿日時:2023-09-13 (926 ヒット)

※メンテナンスを完了し、サービスを再開しました(2023/09/19)。

システムメンテナンスのため、京都大学貴重資料デジタルアーカイブは下記の日程でサービスを停止します。

2023年9月15日(金) 18時~9月19日(火)10時

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、あらかじめご了承ください。

 

 

【図書館機構】東南アジア地域研究研究所所蔵「景福寺資料」全98点を公開しました

 投稿日時:2023-07-31 (1387 ヒット)

東南アジア地域研究研究所が所蔵する「景福寺資料」98点の画像を京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。

 潙山大圓禪師警策文

潙山大圓禪師警策文

 

▼景福寺資料

「景福寺資料」は、タイ国バンコクに所在するベトナム仏教寺院の景福寺(ベトナム語名Chùa Cảnh Phước, タイ語名Wat Samananam Borihan)で発見された漢字字喃(チューノム)仏経典です。
版本・手写本の全98点から構成され、19世紀から20世紀半ばに成立したと推定されています。
当該資料は、ベトナムからタイへの移住者によってもたらされ、東アジアから東南アジアへと伝播した大乗仏教の歴史を物語る重要資料です。

 

【図書館機構】文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第51冊から第55冊までを公開しました

 投稿日時:2023-07-05 (797 ヒット)

京都大学文学研究科と総合博物館は、文学研究科が所蔵する重要文化財『大日本史編纂記録』の修復・電子化事業を2017年度から実施しています。 このほど、修復・電子化が完了した第51冊から第55冊までの214画像を、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。

■京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
「文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第51冊から第55冊までを公開しました」
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/news/2023-07-05

▼重要文化財 - 大日本史編纂記録(文学研究科所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/dainihonshi