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英国下院議会文書, 1901-1921 (エイコク カイン ギカイ ブンショ 1901-1921)
The House of Commons Parliamentary Papers, 1901-1921
20世紀初頭英国下院議会文書 (20セイキ ショトウ エイコク カイン ギカイ ブンショ)

欧米主要国の法律学・政治学研究のための基礎的資料として、立法過程に関する資料すなわち議会議事録、各種委員会資料等を積極的に収集し、当該分野の研究活動の推進に大きく寄与している。

なかでも議会資料は、特定案件が提案された時代的、社会的な背景を伴っており、その審議経過、結果(成分法)等が詳細に鳥瞰できる第一級の資料である。

特に資本主義世界を領導してきた英国の議会資料は重要であるが、その内、18世紀、19世紀及び20世紀の1922年以後から現在に至る期間については、すでに法学部附属国際法政文献資料センターにおいて、そのすべてが所蔵されており、とりわけ20世紀議会・政府資料(The Controller's Library Collection of HMSO. Government Publications 1922-)及び19世紀英国議会文書集成の後半期についての利用頻度が高く、それらに挟まれた20世紀 (1901年〜1921年) の期間についても、多くの研究者から強い要望がある。

この時期は資本主義が高度に発展し、第一次大戦を引き起す一方、国内的には議会中心から政府主導型政治への移行が始まり、また、社会政策、福祉関係の立法化が盛んになるなど、政治・社会・経済等あらゆる分野において、歴史的に極めて重要な変化をもたらした。故に、社会科学分野の一次資料として高い価値をもち、たいへん重用な文献である。

静脩 : 京都大学附属図書館報 vol. 21 no. 2 (1985.3) p. 17-18