平成12年度公開展示会図録

ごあいさつ

 平成十二年度公開展示会「連歌の世界」を開催するにあたり、ご挨拶申しあげます。
 附属図書館では、日常には接することのできない貴重な所蔵資料の紹介を兼ね、毎年この時期に公開展示会を開催しております。今回は、「連歌」に焦点をあて、附属図書館および文学部が所蔵する貴重書を中心に展示しております。
 連歌は、和歌から俳諧へ移る過渡期に生まれた文学です。和歌や詩と異なって一座に会して作り上げられたもので、上句(五・七・五)と下句(七・七)を交互に数人でよみつづける文芸です。一座には指導役である宗匠と記録係であり進行係でもある執筆がいて、一句がでるごとに吟詠し、懐紙に記録していきます。南北朝期に二条良基により、文芸としての位置を確立し、室町時代には高山宗砌、心敬そして宗、肖柏、宗長、宗牧をへて、安土桃山時代の里村紹巴あたりを最後に文芸としての意義を俳諧に譲ります。
 今回は、連歌前史にあたる万葉集から全盛期へと時代を辿って展示しております。

 また、丁度同時期に、二○○○年京都電子図書館国際会議が京都大学で開催されますので、本学における『電子図書館』の歴史ならびに貴重資料画像の制作過程や電子図書館収録資料の一部も併せて展示しております。是非ご覧下さい。

 なお、今回の図録の作成、展示作品の選定などにつきましては、本学文学研究科国語学国文学研究室の教官ならびに大学院生の皆様にご協力をいただきました。厚くお礼申しあげます。


平成十二年十一月    京都大学附属図書館長  

佐 々 木 丞 平



[目次に戻る]

Copyright 2000, Kyoto University Library