プロジェクト概要

本プロジェクトは、複数大学が分散して所蔵する「富士川文庫」を一堂に公開することを通じて、日本医史学の研究・発展に寄与することを目的とし、京都大学図館機構と慶應義塾大学メディアセンターによって実施されています。 また、国際的な画像データ相互利用促進の枠組みであるIIIF(International Image Interoperability Framework)の利点を活用した分散コレクション仮想統合の一例を提示します。 連携プロジェクトの実施期間として設定した2020年度末までには、新規撮影画像の追加公開や連携機関の拡大、 試行ウェブサイトの新機能開発などを視野に入れ、試行から本稼働フェーズへ移行することを目指しています。
2019年2月に東京大学大学院教育学研究科・教育学部図書室が所蔵する富士川文庫資料が追加されました。

<公開資料件数> 2019年4月現在
京都大学:   4,711件
慶應義塾大学: 782件(今後約700件を順次追加予定)
東京大学:   172件

ニュース

2018.9.28 試行サイトを公開しました

2019.2.8 東京大学大学院教育学研究科・教育学部図書室の資料172件が追加されました

2019.4.25 慶應義塾大学メディアセンターの資料332件が追加されました

メッセージ

酒井シヅ順天堂大学特任教授・名誉教授より(2018/9/19, 順天堂大学医史学研究室にて)

これまで富士川文庫の資料を見るためには、所蔵している大学へ直接行かなければならず、居ながらにして本文が確認できる日がくるとは夢にも思いませんでした。 研究者としての長年の望みがかない、私も初めて見る本が多くありますので、これからたくさん仕事をしなければ、という楽しみもやりがいも増えました。
こうした古医書のデジタル化とその集約は、日本国内のみならず世界の研究者にとっても大きな意義があります。 海外の図書館や研究者にもこの貴重な情報源の存在を広く知らせていただき、若い研究者がこうした資料を基に研究を進めてくれることを願っています。 また、一般の方も簡単に見ることができるため、いろいろな観点から見ていただけるようになり、我々研究者が気付かない新たな発見なども期待できるのではないでしょうか。
今後、京都大学と慶應義塾大学だけでなく、富士川先生の旧蔵書類をお持ちの大学が広く連携していかれることを大いに期待します。

謝辞

2018年1月に行われた神崎正英先生による勉強会(於:慶應義塾大学)から、IIIFに関する技術面のヒントをいただきました。 ここに記して感謝いたします。