2021年度活動計画

基本方針

図書館機構将来構想の基本目標1〜4に基づき、研究支援を強化した次世代型図書館に関する調査・研究・開発を行う。

活動領域

図書館機構の基本目標1:「オープンアクセスを推進し、研究活動を支援する」に対応した活動

A)オープンアクセス推進

  • 学術論文・研究データ等の学術情報資源の保存・公開のため、メタデータおよび関連コンテンツとの連携に関する研究開発を実行する。
  • 貴重資料画像を中心としたデジタルアーカイブの効果的なコンテンツの発信を目的とした研究開発を行う。
  • 国内外のオープンアクセス等、学術情報流通の調査研究を行う。

B)研究データ管理

  • オープン・サイエンス化に向けた国内外の動向を視野に入れ、研究データを含めた学術情報の包括的な蓄積・管理・発信に関する調査研究を行い、学内の研究データ管理支援体制の構築に寄与する。

図書館機構の基本目標2:「学修・教育支援を促進する」に対応した活動

C)学術情報リテラシー教育

  • 図書館機構として、全学に共通する学術情報リテラシー能力を定義した活用体系表(ルートマップ)を「大学図書館の活用と情報探索」をはじめ、室員が関わる授業で試用しデータを蓄積した上で、学術情報の公正な利活用を含め、学習・研究の段階に応じた学術情報リテラシー教育を開発する。
  • 全学共通科目「大学図書館の活用と情報探索」の実施、大学院全学共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」への協力に加え、全学共通教育・初年次教育、 学部・大学院での専門教育、ファカルティ・ディベロップメントに協力し、学術情報リテラシー教育を全学的に展開する。
  • ピアサポートの支援を行う。

図書館機構の基本目標3:「豊富な学術資源を活用し、社会への貢献を強化する」に対応した活動

D)コンテンツ活用

  • 図書館が蓄積している学術情報資源、データを活用した教育・学習支援、研究支援について研究を行う。
  • 必ずしも公開を前提としない資料を含め、多様な資料の保存・活用方法を、総合博物館や大学文書館をはじめ、学内部局と連携しつつ調査・研究する。

E)国際化

  • 留学生対応をはじめとする、京都大学の国際戦略に対応した図書館サービスを向上させるための支援を行う。
  • 図書館資料の活用を通じた学内部局と海外の学術機関による研究プロジェクトを推進する。

図書館機構の基本目標4:「全学図書館機能の基盤を整備する」に対応した活動

F)情報システム

  • 学内外の新規情報システムの導入・開発の動向を踏まえ、適切な図書館システム(リポジトリ、デジタルアーカイブを含む)の構築・運用に向けた調査研究を行う。

G)人材育成

  • 長期的な視野に基づいて、次世代型図書館に必要な図書館員の育成とエンパワメントを行う。

その他

  • 次世代型図書館の検討に向けて、必要に応じて柔軟に新しい取組を行う。

※なお、研究開発室の活動にあたっては、学内部局および他大学等との協力・連携も意識して取り組むものとする。