20巻20冊 写本 [室町末期]写
大和綴 黄櫨色表紙 雲紙題簽 本文料紙:斐紙, 斐楮混合紙 30.2×21.0 - 30.2×21.2cm 無辺界(一部 天地押界) 半面7行蔵書印:「陽/明/藏」(朱文, 印主:近衛家), 「近衛藏」(朱文, 印主:近衛家), 「近衛本」(朱文, 印主: 近衛家)
附図 近衛本||4-23||マ2貴 <1944853〜872>
"Man'yo-shu"
Anthology of poems.
Vol.8 (20 v. in 20)
Hand-written. Muromachi period.
Konoe collection.
飛鳥・奈良時代の歌集。
巻八秋相聞にみえる尼と大伴家持の「佐保河之 水乎塞上而 殖田乎」(佐保川の水を堰(せき)あげて植ゑし田を)、「刈流早飯者 獨奈流倍思」(刈る早飯(わさいひ)はひとりなるべし)はそのまえに掲げられた或者から尼への贈歌「手母須麻尓 殖之芽子尓也 還者 雖見不飽 情将盡」(手もすまに 植ゑし萩にや却りては見れども飽かず情尽さむ)、「衣手尓 水澁付左右殖之田乎 引板吾波倍 真守有栗子」(衣手に 水渋付くまで植ゑし田を 引板(ひきた)我が延(は)へ まもれる苦し)に対する答歌。この唱和をもって連歌の始まりとしたのは鎌倉時代に成った『八雲御抄』の著者順徳院であるが、五・七・五と七・七句からなる短連歌の形をとったものとしては文献上に見える最古のものといわれている。
伝本は古点本、次点本、新点本系の三系統に分けられる。
本書は鎌倉時代の和学者仙覚の改訂を経た新点本の一つで、頼直本系の近衛家旧蔵書。当館には同じく仙覚新点本の別系である中院本系、また巻一六では最古の伝本といわれる次点本の一つ尼崎本『萬葉集』なども蔵している。(C)
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