平成12年度公開展示会図録

〔三六〕賦何木連歌


1軸 写本 昌叱ほか作 [江戸時代初期]写 巻子 紗綾形文地菊花ちらし表紙 本文料紙:打雲斐紙 見返料紙:金箔置紙 18.1cm 無辺界
附図 谷村文庫・猪||4-24||カ||1 <763491>

"Husu Naniki Renga"
Renga-style poems by Shoshitu・・・et al.
Handscroll. Hand-written.
Early Edo period.
Tanimura, Inawashiro collection.

 天正一九年(一五九一)九月二五日興行。
 発句「おのゝのえもくたしてやみん宿の菊 昌叱」
 脇「山路わけいる庭の紅葉々 禅祐」
 第三「月すめば鹿のなく音も遠からで 紹巴」
 連衆と出句数は、昌叱一〇、禅祐七、紹巴一〇、永真六、玄仍(げんじょう)九、紹与七、玄陽六、友益六、右運七、既在六、正繁五、了程五、景敏五、正益五、永由五、恕仙一。
 脇を詠んでいる北野社妙蔵院禅祐の張行で、紹巴の一門が多く出座している。
昌叱:昌休の息。一四歳で父に死別した後は、昌休の弟子であった紹巴のもとで修行した。紹巴との両吟に『毛利千句』がある。
玄仍:紹巴の長男。その評価は高かったようだが、三七歳で没する。父の追善に『玄仍七百韻』を詠んでいる。
景敏:昌琢の俗名。昌琢は昌叱の息で、母は紹巴の娘。玄仍の没後は、連歌界の第一人者となった。
友益:速水氏で、近衛家被官。紹巴とはよく同座している。
 この他、紹与、正益は紹巴に師事している。既在も紹巴門か。懐紙を巻子に改装してある。(H)




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