平成12年度公開展示会図録

〔五〕金葉和歌集


10巻1冊 写本 [源俊頼撰][江戸時代]写 大和綴 灰緑色布表紙 金箔置題簽 本文料紙:斐紙 24.3×18.1cm 無辺界 半面10行 書題簽書名:金えう和 哥集 蔵書印:「堀/藏書」(朱文)
附図 4-23||キ||9 <57984>

"Kin'yo Waka-shu"
Anthology of poems compiled by Imperial command.
Vol.10 (10 v. in 1)
Hand-written. Edo period.

 白河法皇下命の第五勅撰和歌集。
 巻第一〇後半に「連歌」の部立てが初めて登場し、永成法師「あつまひと こゑこそ北に 聞ゆなれ」 、権律師慶範「みちのくによりこしにやあるらむ」以下一七首を収録している。
 『金葉和歌集』は天治元(一一二四)年頃の初奏から三回に及ぶ奏覧を経て受納された。過去四代の勅撰和歌集にならった撰歌方針を踏襲し、過去の勅撰歌集歌人の和歌を中心にした最初の撰集(初度本)は却下されたため、次は一転して当代歌人を中心に据えた斬新な撰歌が試みられた。初撰、改撰を重ね連歌一七首を含み再度の奏覧(二奏本)におよんだが、再び却下されている。さらに編成をやりなおし、和歌六三七首、連歌は一一首に厳選した末、大治元(一一二六)、二(一一二七)年に俊頼自筆の下書を内覧に奏したところそのまま受納されたという(三奏本)。
 本書は連歌一七首を収録した二奏本系流布本の一つ。当館には決定版として受納された三奏本系では天保九(一八三八)年・藤園塾蔵版本を蔵している。(C)




[目次に戻る]
[解説に戻る]
Copyright 2000, Kyoto University Library