1冊 写本 [源]俊頼撰 [江戸時代]写 四つ目袋綴 布目地杉色後補表紙 本文料紙:楮紙 27.1×19.5cm 無辺界 半面12行 首題なし,標題は扉(元表紙)による 奥書:「壽永二年八月二日於紫金臺寺/見合了依知足院入道殿下命/奉為賀陽院俊頼朝臣所作今/題家朝臣本号俊秘鈔/自教懿御僧相傳之 智範之」, 「仰家従令書欹了」(墨書),「一校了/銀青光禄大夫(花押)」(朱書) 久世家旧蔵本
附図 4-22||ム||3 <57976>
"Mumyo-sho"
Critical view of waka-style poems by Minamoto-no Toshiyori.
Hand-written. Edo period.
源俊頼(一〇五五頃ー一一二九以前)が鳥羽天皇の皇后(高陽院泰子)となった藤原忠実の女に贈った平安時代の歌論書。『俊頼髄脳』、『俊頼口伝』、『俊秘抄』などとも呼ばれる。
「次に連歌といへる物あり。例のうたのなからをいふなり。本末心にまかすへし。そのなからかうちに、いふへき事の心を、いひはつるなり。心のこりて、つくるひとに、いひはてさするはわろしとす。たとへは、なつのよをみしかきものといひおきし と云て、人は物をやおもはさりけん とすゑにいはせんはわろし。この謌を連歌にせむときは、なつのよをみしかき物とおもふかな、と可云なり。さてそかなふへき」と連歌の様式について論じ、〔三〕に掲出した『萬葉集』の尼と大伴家持の唱和をはじめ『後撰集』、『拾遺抄』所収の具体例をあげて論じている。
伝本は定家本系統(応永一六年転写本、「此草子安元之比聞・・・」という定家の奥書をもつ)と顕昭本系統(「寿永二年・・・」の奥書をもつ)の二種に大別されるが、本書は後者に属する数少ない完本。
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