平成14年度京都大学附属図書館公開展示会
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I: 出版文化のコスモロジー—中国から朝鮮・日本へ—
4: 禅籍と五山版
〔I-4-4〕


元刊本巻一末刊記 (図録p.46)

〔I-4-4〕 景徳伝灯録 文学部
 宋・道原編 元・延祐3年(1316) 湖州道場山刊本
 北宋・景徳元年(1004)に道原が真宗皇帝に上進。過去七仏より10世紀の法眼文益の法嗣に至るまでの祖師の機縁の語句を収め、仏祖の正法が連綿と受け継がれてきたことを示す禅宗法灯史の最も代表的な書物。元刊本は入元した禅僧によってもたらされ、五山版はその覆刻版であるが、元刊本の刊記まで写しており、模倣の徹底ぶりがうかがえる。


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