平成14年度京都大学附属図書館公開展示会

〔III〕

Ⅲ.学びの展開と継承

 第Ⅲ部では、日本に於てどのようにして、中国文化を咀嚼・吸収していったのかを、4つの部に分けて展示してある。(1)文学に関する受容の例として、平安朝になって爆発的に流行した「白氏文集」をあげ、特に、長恨歌・琵琶行がどのように後世まで影響を及ぼしたかを展示してある。(2)学問の受容については、平安時代以来の明経家である清原家が家学として伝えてきた実際を、清家文庫の書籍を展示することによって示した。(3)中世になって、清原家や五山僧が講義活動をさかんに行い、学問の裾野が大きく広がったが、そういう場でできあがった抄物は当時の水準の高さを表している。この抄物の世界は、活字印刷でさらに広がった。(4)最後に、中国典籍を受け入れた初期、どのようにそれを読解したのかを示す訓点資料を展示した。



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