1冊 写本 [室町時代末期]写 四つ目袋綴 丁子茶色後補表紙 本文料紙:楮紙 26.2×17.8cm 無辺界 半面9行内外 元表紙に「宗砌作」とあり 「北野新式目」を付す 末尾墨書:「傳善寺 釈枩□」
文 國文學||Gb||3 <235315>
"Mitsuden-sho"
Critical view of renga-style poems.
Hand-written. Muromachi period.
本書は、完本としては唯一の伝本である。末に「宗砌在判」とある。
内容は、(1)「てには」について記した部分、(2)善阿や救済ら南北朝頃までの作者の風体を記した部分、(3)連歌の付け方について記した部分から成る。このうち、(1)と(2)は混在しており、本書の書写以前に錯簡が生じていたと考えられる。(1)と(3)の記述は、文明一四年(一四八二)成立の『塵荊(じんけい)鈔』巻五にほぼ一致する記述が見える。但し、(1)のてには論は『密伝抄』の方にやや脱落や誤りが多く、(3)の例句は『塵荊鈔』とは異なる独自の例句を挙げる箇所もある。(2)の風体論は、〔八〕の『和歌集心躰抄抽肝要』の記事を簡略化した内容で、『塵荊鈔』とも部分的に一致する。従って本書は宗砌の述作ではなく、先達より相伝した書であると言えよう。
なお、「已上 宗砌在判」の直前に置かれた「是は一色殿に周阿が口伝申候き時の便節被罷向候忠に相伝仕候也」云々の跋は、本書全体にかかる宗砌の跋文とされてきたが、「一 発句の切たると申は」の条に改行もなく続いていることなどから、この一条にのみかかると考えられる。貴重文献集成3に影印、連歌論集3に翻刻がある。(H)
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