平成12年度公開展示会図録

〔一四〕連歌作法


1冊 写本 [室町時代]写 四つ目袋綴 薄茶色後補表紙 本文料紙:楮紙(斐混りか) 29.3×19.2cm 無辺界 半面9行 首題なし, 標題は扉(元表紙)書題簽による 末尾墨書:「天文廿四年夘月十七日 元家 (花押?)」
文 国文學||潁原文庫||Gb||48 <1021126>

"Renga saho"
Learned book of renga-style poems.
Hand-written. Muromachi period.
Ebara collection.

 連歌寄合書。太田武夫氏蔵本の識語により『大胡修茂(おおごのりしげ)寄合』と通称される。同識語によれば、大胡修茂が、心敬・宗祇の指導をもとに編集を手がけ、文明四年(一四七二)に成立している。修茂は、『新撰菟玖波集』に五句入集する、関東の武将。
 伝本は、京大文学部国文研究室蔵本(本書)、三輪正胤氏蔵本、太田本の三本が知られる。京大本によって内容を示すと、最初に、四季部、雑部、名所の部類別に、「梅」から「志賀」に至る八五項の寄合を挙げ、それぞれに証歌、解説を加える。(京大本の以上の部分の翻刻は『連歌寄合集と研究』)末尾には発句切字等について例句を挙げて解説し、さらに、天文二四年(一五五五)に本書が書写された時点で、「連歌可嫌追加」とする記事が増補されている。(この部分は、三輪本とともに『大阪府立大学人文学論集』に翻刻される。)寄合語と証歌には諸本によりかなりの出入りがある。(H)

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