平成12年度公開展示会図録

〔二○〕賦山何連歌


1冊 写本 慶千代丸ほか作 [室町時代]写 四つ目袋綴 江戸茶色表紙 本文料紙:楮紙 打付書外題:百韻 23.1×18.3 cm 無辺界 半面10行 蔵書印:「青蓮/院藏」(朱文,印主: 青蓮院)
附図 谷村文庫||4-24||サ5・貴 <1939980>

"Husu Yamanani Renga"
Renga-style poems by Keichiyomaru・・・et al.
Album. Hand-written.
Muromachi period.
Tanimura collection.

 明応九年(一五〇〇)四月九日興行。
 発句「郭公(ほととぎす)またれんとする初音哉 慶千世丸」
 脇「卯の花月のくれいそぐかげ 宗祇」
 第三「しげみより木のした露のほのみえて 兼載」
 連衆と出句数は慶千世丸五、宗祇十七、兼載一、玄清一四、宗仲一三、宗坡一二、宗碩一二、匡久一〇、正運一〇、鶴松丸一、周安五。
慶千代丸:専順の孫、後の専芸である。この時わずか一三歳で、発句の「初音」から、慶千代丸の披露目の会であったと推測される。宗祇一門は専順の子孫を盛り立てようとしていたようだが、この専芸は二二歳で夭折(ようせつ)してしまう。
宗仲、宗坡:『新撰菟玖波集』編集作業にも携わった宗祇の門弟。宗仲が『新撰菟玖波集』に一句入集しているのに対し、宗坡は未だ若年と見え入集していない。
宗碩:宗祇晩年の愛弟子で、宗祇没後は種玉庵を継ぐ。三条西実隆、近衛尚通に親炙(しんしゃ)し、古典を学んだ。
 本書は『宗祇の研究』の翻刻に校合本として使用されている。(H)




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