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平成12年度公開展示会図録
〔二九〕連歌 天正八年 (伊勢千句注)
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1冊 写本 宗長, 宗碩作 [室町時代]写 大和綴包背装 生成地金銀切箔ちらし表紙 本文料紙:斐紙 15.0×15.4cm 無辺界 半面13行 内題なし,標題は後補表紙打付書外題による 「伊勢千句」の冒頭に紹巴, 昌叱,心前の句半葉を付す
附図 谷村文庫||4-24||レ15貴 <91000004>
"Ise Senku-chu"
Renga-style poems with notes dedicated to the gods by Socho and Soseki.
Hand-written. Muromachi period.
Tanimura collection.
『伊勢千句』の注釈書。伊勢千句は、大永二年(一五二二)八月四日から八日の間に、伊勢山田にて宗長、宗碩らの両吟に成り、伊勢神宮に奉納された。巻頭百韻の発句は管領細川高国、巻軸の発句は三条西実隆に請うている。
この三年前、都を追われ近江に退いていた高国が政権を奪回した際、かつて高国の恩を受けた宗長は、神宮立願として独吟の千句を思い立ったが、高齢のため(宗長は千句当時七五歳)果たせず、同門の宗碩(四九歳)を誘ってようやく成就した(宗長『宗長手記』宗碩『さののわたり』)。高国の発句「朝日影四方に匂へる霞哉」は宗長の代作とも伝えられ、高国の天下到来を祝し、太平の世を願う思いが込められている。
本千句には数多くの古注釈が伝わるが、本書は、金子金治郎氏によれば第七種注に属する。第四○○韻から第七○○韻までの断簡で、錯簡落丁の結果都合七二句が欠落している。元表紙裏に天正八年、九年の紹巴らの句が記されていることから、その頃の書写と思われる。「私」の書き入れや、最後に「竹」「了」「梅」と記す朱の書き入れがある。『連歌古注釈の研究』に別種注の翻刻がある。(H)

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