平成12年度公開展示会図録

〔三一〕湯山聯句抄


1冊 写本 [寿春]妙永, 景徐周麟撰, [一韓注] 文禄3(1594)年写 四つ目袋綴 打雲表紙 本文料紙:楮紙 26.8×19.5cm 無辺界 半面13行 標題は打付書外題による 湯山聯句序:妙永書 蔵書印:「大仙寺」(朱文, 印主:大仙寺) 書写奥書:「文禄三午五月下旬四日」
附図 谷村文庫||4-07||ト1貴 <763376>

"Yunoyama Rengu-sho"
Chinese-style linked verse with notes in japanese by Jushun Myoei and Keijo Shurin, annotated by Ikkan.
Muromachi period, dated 1594.
Tanimura collection.

 鹿苑院主を退いた景徐周麟が、明応九年(一五〇〇)東福寺の僧寿春妙永(じゅしゅんみょうえい)をさそって摂津国有馬温泉に湯治に行った際、徒然を慰めるために行った十韻一千句(京大本は六句欠)の聯句に、永正元年(一五〇四)、一韓智[こう]が注を付した抄物。現存する写本は京大本のほか東福寺霊雲院蔵本のみである。書写年代は文禄三年(一五九四)、書写者は不明。九九丁から一〇五丁までは前の部分と同筆であるが京大本独自の本文であり、「一韓ハ杜カ詩トヲウセラルヽカ」などと見えることから、後人の増補と考えられている。京都大学国語国文資料叢書12に影印が、新日本古典文学大系53に翻刻が収められ、それぞれ解説を付す。
 短連歌から百韻を定型とする長連歌への変化に際しては、聯句の与えた影響が大きかったとされる。(N)




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