平成12年度公開展示会図録

〔四五〕狗[こ]集 (犬子集)


6巻1冊 刊本 [松江重頼編] [江戸時代]刊 四つ目袋綴 雷文地蓮華唐花空押丹表紙 本文料紙:楮紙 14.4×21.2cm 無 辺界 半面12行 末尾墨書:「于時明暦元年/正月大吉日」
文 國文學||Hc||12b <180384>

"Enoko-shu"
Anthology of haikai-style poems by Matsue Shigeyori.
Edo period.

 重頼撰の俳諧撰集。五冊。寛永一○年(一六三三)刊。重頼自序・『玉海集追加』貞室跋文などによると、貞徳門下の重頼と親重(立圃)が俳諧の撰集を企画して作品を集めていたが、両者はやがて不和になり、草稿を持っていた重頼が単独で出版したという。句引によると、総句数一五二八句(ただし実数は一五四二句)、作者は読人不知二三八句を除いて一七八人。四季類題別発句集が二冊、付句集が二冊、上古誹諧(『菟玖波集』からの抜粋)が一冊という構成になっている。近世に出版された俳書の最初の集であり、近世俳諧の出発点として、文学史上非常に大きな意義を持つ。
 重頼は慶長七年(一六○二)〜延宝八年(一六八○)。『犬子集』『毛吹草』『懐子』などの俳書を次々と出版し、俳諧の普及に大きく寄与すると共に、自身、俳諧師としての地位を確立した。宗因とは万治頃から親密な交際を持ち、互いに影響を与えあったと考えられる。(F)




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