平成12年度公開展示会図録

〔八〕和歌集心躰抄抽肝要


3巻(上中下)3冊 写本 [室町時代末期]写 杜若模様後替布表紙 見返:葡萄描絵斐紙 本文料紙:楮紙 28.0×22.1cm 無辺界半面15行 書題簽の書名:心躰奥書:「貮條殿莫傳内心躰書抽寫巻第上/傳成阿 永徳參年 三月日/傳二日」,「貮條殿莫傳内心躰書抽寫巻第中/傳成阿 永徳参年三月 日/傳二日」, 「貮條殿莫傳内心躰書抽寫巻第下/傳成阿 永徳参年 三月 日/傳二日」
文 國文學||Fc||11 <169378>

"Waka-shu Shintai-sho chu Kan'yo"
Learned book of waka-style poems.
Hand-written. Muromachi period.

連歌学書。室町末期写の本書が、孤本である。各巻末の識語には、二条良基の伝書から抽出して、永徳三年(一三八三)に相伝されたとあるが、その真偽は未詳とされている。内容は、「和歌ノ道理ヲ弁テ後詞ヲ分テ連歌ニ可取」との考え方に基づき、部立別にした一九一八首の証歌群、四六九句の例句群に最も多く筆を費やしている。この他、嫌詞(きらいことば)、異名、付合、賦物等、連歌に必要な知識を多岐に渡って集成している。その中に、『連理秘抄』『知連抄』『光源氏一部連歌寄合』などの良基の連歌書と共通する記述を含み、総じて良基時代の地下連歌師間で相伝された秘説を、よく伝えていると見られる。「作者名乗字」「歌可在韻字」等には、特殊な宛字が使用されている。(H)




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