平成14年度京都大学附属図書館公開展示会![]() | >>「学びの世界」目次 I: 出版文化のコスモロジー—中国から朝鮮・日本へ— 1: 混一疆理歴代国都之図 ![]() ![]() |
![]() 混一疆理歴代国都之図(京大写本) (図録p.5) |
〔I-1-1〕 混一疆理歴代国都之図 文学部・地理学教室 1910年写 アジア発のアフロ・ユーラシア世界図としてきわめて注目されるこの地図は、モンゴル時代の中国における二種の原図をもとに、1402年に李氏朝鮮で作られた。従来、龍谷大学所蔵図が名高く、近年になって島原市・本光寺蔵の別図が紹介された。この図は龍谷図の写し。もともと西本願寺の大谷光瑞が有していた龍谷図を京大文学部地理学教室の初代教授の小川琢治(湯川秀樹・貝塚茂樹らの父)が調査のうえ、1910年に写本を作った。傷みの多い龍谷原図よりも文字が鮮明で、研究上おおいに役立つ。 |