平成14年度京都大学附属図書館公開展示会
>>「学びの世界」目次
II: 『幼学指南鈔』とその周辺—日本での受容—
2: 類書の系譜
〔II-2-2〕


擲金抄 巻中 (図録p.66)

〔II-2-2〕 擲金抄  文学部
 建暦元年(1211)以前 藤原孝範撰 中下巻2冊 近代写
 『幼学指南鈔』に近い時期の成立と考えられる和製類書。項目ごとに語彙を集めて所々に注を付し、そのあとに関係する摘句を載せるもので、広い意味での「類書」と考えることができる。項目の立て方には中国の類書からの影響が見られるものの、所載の摘句はほとんどが日本のものであり、現在では『擲金抄』によってのみ見ることのできる詩句もある。


電子図書館ホームページ貴重資料画像

Copyright 2003. Kyoto University Library