FAQ - よくある質問

KURENAI京都大学オープンアクセス方針について、よくある質問をまとめました。

Index:
KURENAIに登録する意義・メリット / 登録対象 / 登録手続(共著論文) / 登録手続(著作権等) / 登録手続(リポジトリ登録システム) / 登録手続(その他) / 登録・公開(ファイル) / 非公開・削除 / オープンアクセス方針

※事前に以下のページもご確認ください※「研究データ」に関する情報は以下のページをご覧ください※「粗悪学術誌」「オープンアクセス誌投稿料の割引情報」に関する情報はそれぞれ以下のページをご覧ください

KURENAIに登録する意義・メリット

Q1: KURENAIに論文を登録してオープンアクセスにする意義は何でしょうか。

A1: KURENAIをはじめとする機関リポジトリによるオープンアクセスの推進は、大学として研究者の研究成果に対する学内外からの自由な閲覧を保証し、学術研究の発展に寄与し、また情報公開として本学の社会に対する説明責任を果たすものです。また、APC(論文掲載料)の高騰が続く中で、教員は金銭的な負担を負うことなく、研究成果のビジビリティを高める機会を得ることができます。

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Q2: KURENAIでオープンアクセスにすると論文データベースにも収録されるのですか?

A2: Google Scholar、CiNii、WorldCatなどのデータベースに収録されます。また、PubMedと定期的に連携し、PMIDを持つ論文はPubMedの該当ページからKURENAIへのリンクが表示されます。これらのシステム間連携により、国内外から広くアクセスされるようになります。

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Q3: KURENAIに公開した論文は他機関へ転出するとどうなるのでしょうか?

A3: KURENAIをはじめとする機関リポジトリは、研究者の在籍期間中の研究成果を恒久的に保存して無料公開するためのプラットフォームです。研究者が他機関へ異動しても、一度登録したデータを削除することはありません。また、KURENAIに登録した論文には恒久的なURL(ハンドル名やDOI)が付与されるため、永続的なアクセスが保証されます。

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登録対象

Q4: 京都大学に異動後に発行された学術雑誌に、前任校で執筆した論文が掲載されました。この論文はKURENAIに登録することができますか?

A4: 「京都大学学術情報リポジトリ運用指針」により、KURENAIは「本学において作成された研究・教育活動の研究成果物」を登録対象としておりますので、残念ながらKURENAIの登録対象となりません。なお、京都大学において作成された研究成果であるかどうかは、原則として論文に記載された著者の所属情報から判断しています。

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Q5: 学外の研究者と共著で執筆した論文はKURENAIに登録することができますか?

A5: 著者の中に京都大学所属の方が含まれていれば、KURENAIの登録対象になります。

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Q6: 論文以外の成果物もKURENAIに登録することができますか?

A6: KURENAIは、京都大学における教育・研究活動によって生み出された学術成果・知的生産物であればあらゆるものを登録対象としています。科研費の成果報告書・学会発表資料・教材など、論文以外の成果物も多数登録していますので、ぜひ積極的な登録をご検討ください。
※「各種研究成果物の根拠となる研究データ」の登録については、こちらをご覧ください。

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登録手続(共著論文)

Q7: KURENAIへ登録するにあたって、共著者の同意は必要でしょうか?

A7: リポジトリ登録に関するトラブル等を避け、共著者間の信頼関係を保つため、必ず全ての共著者から同意を得た上で登録申請を行ってください。

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Q8: 共著者の同意を得るための手続はどのように行えばよいのでしょうか?

A8: 図書館では特に方法は指定していませんので、共著者からの許諾は任意の方法で得ていただければ構いません。また、図書館に文書等を提出いただく必要もありません。図書館機構ホームページで共著者に同意を得るためのテンプレート(日英併記)を提供していますのでご活用ください。

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Q9: 京都大学教員の連名の論文は代表として責任著者が登録を申請すればよいでしょうか?

A9: 全ての共著者から許諾を得られていれば、責任著者以外の方も含めどなたから申請いただいても構いません。

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登録手続(著作権等)

Q10: 学術雑誌に掲載された論文をKURENAIへ登録するにあたって、著作権の問題がないかどうかはどのように確認すればよいのですか?

A10: 学術雑誌に掲載された論文の場合、大半のケースで著作権が出版社・学会等の雑誌発行元に譲渡されているため、KURENAIのようなリポジトリに登録して公開できるかどうかは、雑誌発行元の著作権ポリシー次第となります。リポジトリ登録の可否は、雑誌発行元の投稿規程・著作権規程・投稿時に同意した著作権譲渡契約にしばしば明記されているほか、多くの雑誌発行元はウェブサイトで許諾範囲を公表しています。詳しくは図書館機構ホームページの「学術情報リポジトリKURENAIに登録するための著作権」をご覧ください。

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Q11: 学術雑誌に掲載された論文の著作権等の権利確認について、図書館からサポートは得られるのでしょうか?

A11: 多くの雑誌発行元は著作権ポリシーをウェブサイトで公表していますので、公表情報については図書館で調査します。ただし、著作権ポリシーが非公表の場合や、公表情報だけでは判断できない場合などには、投稿時に同意した著作権譲渡契約の内容や雑誌発行元の連絡先等をお尋ねすることがありますのでご協力ください。

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Q12: 最終的な研究成果物である出版社版ではなく、著者最終稿を公開すると読者が混乱するなどの問題は生じませんか?

A12: 著者最終稿は査読を経てアクセプトされたバージョンであり、学術的な内容は出版社版とほぼ同等であると考えられます。雑誌発行元である出版社や学会の権利を尊重しつつ、研究成果のオープンアクセス化を推進するものとご理解ください。KURENAIでは、当該コンテンツが出版社版ではなく著者最終稿であることをメタデータに必ず明記しています。また、出版社版論文がDOIを持つ場合、リンクにより容易に出版社版へアクセスが可能な形で著者最終稿を登録しているため、混乱を招くような問題はほぼ生じないと考えられます。

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Q13: 学術雑誌に掲載された論文の場合、KURENAIに登録できるのは著者最終稿のみで出版社版は登録できないのでしょうか?

A13: 全て出版社の著作権ポリシー次第となります。多くの出版社は「著者最終稿は登録可能、出版社版は登録不可」とするポリシーを定めていますが、一部は出版社版の登録を認めており、この場合にはKURENAIに出版社版を登録することができます。なお、著者最終稿・出版社版のどちらをリポジトリに登録してもよいというポリシーが定められている場合、原則としてより最終的な成果である出版社版の登録を優先しています。

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Q14: 出版社版をKURENAIに登録する場合、登録用ファイルの提供は必要でしょうか?

A14: 原則として、図書館が出版社ウェブサイトからダウンロードして入手しますのでファイルの提供は不要です。ただし、京都大学で未購読の雑誌に掲載された論文など、図書館から出版社版の電子ファイルを入手できない場合には、ファイル提供等をご相談する場合があります。

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Q15: 論文投稿時に有料のオープンアクセスオプションを選択すれば、KURENAIにも出版社版を登録できるのでしょうか?

A15: 出版社の著作権ポリシー次第です。出版社によっては、オープンアクセスオプションを選択した場合でも、機関リポジトリで論文本文の無料公開を許諾していない場合があります。なお、再配布の可能なクリエイティブコモンズ(CC)ライセンスでオープンアクセスとなった「ゴールドOA論文」は「京都大学オープンアクセス方針実施要領」に従って図書館で調査し、定期的にKURENAIに登録しています。

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Q16: 出版社のポリシーでエンバーゴ(公開禁止期間)が定められている場合、この期間が過ぎないとKURENAIへ登録を申請できないのでしょうか?

A16: KURENAIへの登録申請は論文が出版社にアクセプトされた日以降、いつ申請いただいても構いません。エンバーゴ期間中に申請された場合、エンバーゴ期間中は論文のフルテキスト(本文)を非公開とする設定でKURENAIに登録します。

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Q17: KURENAIでコンテンツを公開すると著作権は図書館に移転するのですか?

A17: KURENAIで公開されてもコンテンツの著作権は、図書館に移転せず、元の著作権者(著者または出版社等)が保持します。 KURENAIで公開されたコンテンツは、特に表示がない限り、 著作権法に規定されている私的使用や引用等の範囲内でのみ利用可能です。著作権法に規定されている私的使用や引用等の範囲を超える利用については、利用希望者がご自身で著作権者の許諾を得る必要があります。

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登録手続(リポジトリ登録システム)

Q18: リポジトリ登録システムにログインすることができませんでした。

A18: リポジトリ登録システムはSPS-IDをお持ちの教職員の方のみご利用いただけます。学生の方等に発行されるECS-IDではログインすることができません。有効なSPS-IDをお持ちでない方は「京都大学学術情報リポジトリ登録書」によりご申請ください。

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Q19: 私は「京都大学オープンアクセス方針」の義務対象である常勤教員ではないのですが、リポジトリ登録システムを使ってもよいのでしょうか?

A19: リポジトリ登録システムは有効なSPS-IDをお持ちであれば、非常勤教員の方、職員の方も利用可能です。ぜひご活用ください。

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Q20: 「未登録」の論文として他大学在籍中に発表した論文が表示されていますが、これらもKURENAIへの登録が必要なのでしょうか?

A20: リポジトリ登録システムは「京都大学オープンアクセス方針」の義務対象である常勤教員の方の入力作業省力化を目的として、researchmap、Web of Scienceから自動的に論文データを取り込みしていますが、結果的にKURENAIの収録対象とならない論文も表示される仕様になっています。お手数をおかけしますが、「適用例外」処理を行って登録せずに完了させてください。

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Q21: 登録申請時に誤ったファイルを添付してしまったので、正しいファイルを添付し直したいのですがどうすればよいのでしょうか?

A21: リポジトリ登録システム内の「問い合わせ」機能、または電子メールにより図書館へご連絡ください。ファイルを再添付できるようにシステムの状態を修正します。

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Q22: 許諾条件に「版:不明」とある論文は登録を申請できないのですか?

A22: 図書館が発行元のポリシーを把握していない、または図書館の調査内容が未反映の雑誌の場合「版:不明」と表示されます。こうした論文も登録申請は可能ですが、申請受付後に図書館で著作権ポリシーを調査するため時間を要することがある点にご留意ください。また、調査を円滑に進めるため、投稿時に同意した著作権譲渡契約の内容や雑誌発行元の連絡先等がお分かりであれば、コメント欄に付記いただきますようご協力をお願いいたします。

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Q23: 出版時にOAオプションを選択し、クリエイティブコモンズ(CC)のライセンスでOA化した論文にもかかわらず、許諾条件に「版:著者稿」と表示されています。KURENAIに出版社版を登録することはできないのですか?

A23: ハイブリッドジャーナルでは、OAオプションを選択しなかった場合の許諾条件を表示していることがあります。OAオプションを選択しCCライセンスの付与された論文であれば「版:著者稿」とあっても出版社版を添付して申請可能です。図書館でライセンスを確認の上KURENAIに登録します。なお、「京都大学オープンアクセス方針実施要領」に従って、再配布の可能なCCライセンスの下で公開された「ゴールドOA論文」は図書館で調査して定期的にKURENAIに登録しています。

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Q24: 「適用例外」とはどのような場合に申請するのでしょうか?

A24: 「京都大学オープンアクセス方針」ではやむを得ない理由がある場合、教員が「適用例外」を申し出れば当該の研究成果を方針の適用対象にしないことを定めています。「共著者の合意が得られない」「出版社の許諾が得られない」など該当する理由がある場合、リポジトリ登録システム内で「適用例外」を申請することによりKURENAIへ登録せずに完了させることができます。

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Q25: 図書館から「ご執筆論文の登録申請のお願い」というメールが届きました。私の方で出版社の著作権ポリシーを調査して登録を申請すればよいのですか?

A25: 「京都大学オープンアクセス方針」の義務対象である常勤教員には、電子メールにて不定期にKURENAIへの登録を依頼しています。図書館からは出版社の著作権ポリシーを事前に調査済の論文について依頼していますので、ポリシーを再調査いただく必要はありません。図書館で調査した内容はリポジトリ登録システムの「許諾条件」欄に反映していますので、ご確認の上登録してください。

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Q26: 責任(筆頭)著者である私に図書館から電子メールでKURENAIへの登録申請が届きました。この論文は別の先生に手続を進めていただきたいと考えているのですが…

A26: リポジトリ登録システム内で「他の共著者に依頼」ボタンを押すと、別の共著者に図書館からの依頼を転送することができます。ポップアップに転送したい共著者の名前が表示されない場合には「問い合わせ」機能や電子メールで図書館にご相談ください。なお、原則として「登録申請のお願い」は、筆頭著者・責任著者をはじめ当該の論文に主要な貢献を果たしたと考えられる教員に依頼していますが、「京都大学オープンアクセス方針」の義務対象ではない方(大学院生など)が筆頭著者・責任著者である場合、この限りではありませんのでご了承ください。

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登録手続(その他)

Q27: KURENAIへ登録するコンテンツにDOIを付与することはできるのでしょうか?

A27: コンテンツの資料種別によって異なります。博士学位論文は要旨のみ登録の論文を除き全ての論文に付与、学内発行の紀要論文は発行元から希望があった場合に付与しています。その他のコンテンツは登録時に希望があれば付与していますが、登録するコンテンツがDOIの付与条件を満たさず付与できない場合もあります。ご希望の場合には登録申請時にご相談ください。

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Q28: 学内で刊行された紀要に論文を投稿したのですが、KURENAIへ登録するためには著者からも手続が必要でしょうか?

A28: 対象となる紀要が図書館機構と覚書を締結しKURENAIで電子ジャーナル化している場合には、発行元が一括でKURENAIへの登録手続を行いますので著者からの申請は不要です。KURENAIで電子ジャーナル化されていない紀要であれば通常の学術雑誌掲載論文に準じて著者からの登録申請が必要です。当該の紀要がKURENAIで電子ジャーナル化したタイトルであるかどうかは、紀要の発行元にお尋ねください。

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Q29: アクセス数アラートサービスとはどのようなサービスですか?

A29: KURENAIに登録した論文のダウンロード数を毎月初めにメールでお知らせするサービスです。ご希望の場合には登録申請時に申し出てください(後日アラートを解除することもできます)。なお、アラートサービスの通知先に複数のメールアドレスを設定することはできませんのでご了承ください。

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登録・公開(ファイル)

Q30: 著者最終稿が必要ということでファイルを準備していますが、Wordファイルと個別の画像ファイルしか手元に用意がありません。この場合KURENAIで公開するファイルの形式はどうなるのでしょうか?

A30: 任意の形式のファイルで登録申請できますが、原則として図書館でPDFファイルへフォーマットを変換しKURENAI公開用のデータとします。

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Q31: 手元に論文の印刷版しかなく、電子データを用意できないのですが、この場合KURENAIで公開するファイルの形式はどうなるのでしょうか?

A31: 冊子体からスキャナで電子化してKURENAI公開用のPDFファイルを作成し登録することができますので、申請時にご相談ください。なおスキャニングにより作成した登録用PDFファイルは、テキストコピーやウェブ検索で本文が検索対象となるように、専用のソフトウェアでOCR(光学的文字認識)処理をかけてテキスト情報の埋め込み(透明テキストの付与)を行った上で公開しています。

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Q32: KURENAIで公開するPDFファイルにセキュリティ保護はかかっていますか?

A32: インターネット環境における可視性・利便性を高めるため、原則としてパスワードや印刷制限は設定せずに公開していますが、登録時に申し出があればテキストコピーや印刷にセキュリティ保護をかけたPDFファイルとして公開することができます。ご希望の場合には登録申請時に申し出てください。

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Q33: KURENAIで公開できるPDFファイルの容量に制限はありますか?

A33: システム上の制限はありませんが、大容量のPDFファイルは開く際に時間がかかるなど利用時に不便になることがありますのでご留意ください(必要に応じて分割して登録してよいか、最適化をかけてよいかなどをご相談する場合があります)。なお、リポジトリ登録システムでファイルをアップロードする場合には100MBが上限となりますので、100MBを超える論文データの登録を申請する場合には、事前に下記の問い合わせ先までご相談ください。

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Q34: KURENAIで公開されたPDFファイルには1ページ目に表紙(カバーページ)がついていますが、これはどのように用意すればよいのでしょうか?

A34: KURENAIで公開したPDFファイルの1ページ目に表示されるカバーページは、論文のメタデータ(書誌事項)に基づいて自動生成されます。申請時にご用意いただく必要はありません。

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Q35: 本文ページのヘッダに京都大学やKURENAIのロゴのついたPDFファイルを時々目にしますが、これはどのように用意すればよいのでしょうか?

A35: 2022年2月から「学術雑誌掲載論文等」として教員がKURENAIにセルフアーカイブした論文について、出所が明確となるように専用のヘッダを自動表示する仕様としました。ヘッダが本文を隠しているなどの不備があれば修正しますので下記の問い合わせ先までお知らせください。

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非公開・削除

Q36: KURENAIに登録した論文を取り下げすることはできますか?

A36: KURENAIで公開済のコンテンツを取り下げするには、「京都大学学術情報リポジトリ運用指針」に基づき所定の手続を要します。軽微な誤字誤植の修正であれば、ファイルの差し替え等により対応可能なこともありますので詳細は下記の問い合わせ先までご相談ください。
※差し替え等による対応は、修正の程度や資料種別次第で、対応できかねる場合や、時間を要する場合がありますのでご留意ください

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オープンアクセス方針

Q37: 京都大学以外の大学でもこのような方針は策定されているのでしょうか?無いのであれば、京都大学だけがこのような方針を策定しても意味がないのではないでしょうか?

A37: オープンアクセス推進の観点から、大学レベルでのオープンアクセス方針の採択は海外の大学で先行して広まりました。
(参考)ROARMAP - Registry of open access repositories mandates and policies
http://roarmap.eprints.org/view/country/

日本の大学では京都大学が2015年にいち早く方針を策定し、他大学でも着々と検討が進められ2023年2月現在50以上の大学が同様の方針を策定しています。
(参考)オープンアクセス方針・実施要領 リンク集
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/page/53

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Q38: KURENAIに登録義務があるのは、自分が責任著者として執筆した論文ですか?

A38: 責任著者として執筆した論文だけでなく、共著者となっている場合も、義務対象です。著者の中に京都大学所属かつ義務対象となる教員が複数おられる場合、全著者の合意を得たうえで、義務対象者の間で登録を担当する方を決めていただき、その方が登録してください。なお、合意が得られなかった場合は、適用例外申請を行ってください。

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Q39: 義務対象者は、具体的にどの範囲なのでしょうか?

A39: 本方針によりKURENAIへの研究成果登録が義務となる「本学に在籍する教員」は、「常勤の教授、准教授、講師、助教(有期/無期を問わない)」であり、教育研究活動データベースの入力義務対象者と同一となります。

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Q40: 義務対象となる研究成果は、具体的にどの範囲なのでしょうか?

A40: 本方針によりKURENAIへの研究成果登録が義務となる「研究成果」は、「学術雑誌に掲載された論文」です。「学術雑誌」かどうかは掲載誌の性質(査読制度の有無など)が基準になるかと思われますが、分野の実情に応じてご判断ください。

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Q41: 登録義務対象とはならない研究成果(図書、科研費報告書、国際会議のProceedings、一般の雑誌に掲載された記事など)はKURENAIに登録できないのですか?

A41: 本方針による登録義務対象ではありませんが、KURENAIは京都大学における教育・研究活動によって生み出された学術成果・知的生産物であればあらゆるものを登録対象としています。義務対象外の成果物もぜひ積極的な登録をご検討ください。

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Q42: 登録は義務ということですが、共著者と連絡をとることができず合意を得ることができません。どうすればよいでしょうか?

A42: 「京都大学オープンアクセス方針」ではやむを得ない理由がある場合、教員が「適用例外」を申し出れば当該の研究成果を方針の適用対象にしないことを定めています。手続はリポジトリ登録システムから行うことができますので、該当する論文について「適用例外」申請を行ってください。

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Q43: 研究成果のオープンアクセスが義務ということは、論文投稿時にオープンアクセスオプションを選択しなければならないのでしょうか?

A43: いいえ、その必要はありません。本方針は有料のオープンアクセスオプションを選択したりオープンアクセス誌にのみ投稿したりすることを義務付けるものではありません。投稿誌やオプションの選択は、著者の自由です。オープンアクセスオプションを選択しない場合でも多くの出版社の著作権ポリシーでは、著者最終稿を機関リポジトリでオープンアクセス化することが認められています。また、出版社の著作権ポリシーで許可されていない場合には「適用例外」を申請することができます。

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Q44: 本方針の義務を果たさない場合、罰則はありますか。

A44: 罰則はありません。

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Q45: 学内で紀要を発行する責任者を務めていますが、紀要もすべてKURENAIに登録しなくてはならないのでしょうか。

A45: 義務対象は本学教員個人であり、学内刊行物発行元に対するものではありません。学内刊行物のKURENAI登録については、当該学内刊行物の頒布の事情等を勘案して学内刊行物発行元の意志により決定してください。

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お問い合わせ

問い合わせ先: 京都大学附属図書館研究支援第三掛
repository at mail2.adm.kyoto-u.ac.jp TEL: 075-753-2618

最終更新日:2023.10.18