2023年度成果
成果
(参考)2023年度活動計画
副室長を設け、北村由美(附属図書館研究開発室准教授)を任命した。主な活動内容は、以下の通りである。
図書館機構の基本目標1:「オープンアクセスを推進し、研究活動を支援する」に対応した活動
学内紀要を対象として、オープン化のさらなる推進と、オープンアクセスの質の向上を目指してオープン・サイテーションの試みを進めた。また、学内外を問わず紀要のオープン化を促進するため、Infrastructure Services for Open Access (IS4OA)が運営するDirectory of Open Access Journals(DOAJ)の 収録へのサポートや情報共有を拡充した。
- 機関リポジトリを主な公開場所としている学内紀要『京都大学大学院教育学研究科紀要』の『京都大学大学院教育学研究科紀要』の引用データの整備を完了した。
- 研究・イノベーション学会大学経営研究懇談会主催の研究会「大学が学術出版をする意義と方向性(4)新オープンアクセス方針に対応する出版オプションとしてのJIG」(2024年3 月13 日オンライン)にて「紀要編集者ネットワーク DOAJ 収録申請支援の紹介」を発表した。
図書館機構の基本目標2:「学習・教育支援を促進する」に対応した活動
学術情報をめぐる変化に対応した、教育と教材の執筆・コンテンツ作成を行った。
<教育>
- 大学院共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」【日・英】を行った。
- 全学共通科目「情報基礎演習」の各授業のうち一コマで学部生向けの学術情報の検索に関する授業を行った。
- 全学共通科目「ILASセミナー:アーカイブ資料管理の実践」
- 全学共通科目「ILASセミナー:公文書管理とアーカイブズの世界(入門)」
<教材執筆・コンテンツ作成>
- 喜多一・北村由美・日置尋久・酒井博之(2023)『情報基礎演習 2023』を執筆した。京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)での公開を予定している。
- 大学 ICT 推進協議会、動画教材「基礎から学ぶ著作権」の開発と公開に参加した。
https://copyright-edu.axies.jp/video/ - 図書館を活用した情報リテラシーのスキルに関するルーブリック「京大図書館 最強ユーザへのルートマップ」(https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/uploads/routemap_20240508.pdf)を策定・公開し、教育ならびに図書館機構が公開している自学自習コンテンツ(https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/support/1399524)などで活用を始めた。
図書館機構の基本目標3:「豊富な学術資源を活用し、社会への貢献を強化する」に対応した活動
- 菊亭文庫(2020年度に附属図書館に寄贈された後、貴重書に指定)の調査・整理をすすめ、典籍983 件の調書作成とデータベースへの入力が完了した。今後「仮目録」を提出し、重要文化財指定のための提案を行う予定である。
- アーカイブズの観点を取り入れた研究データの収集・蓄積・保存に関して、カナダのスピーカーを招いて行う国際シンポジウム開催(2024年度)に向けて、準備を進めた。
図書館機構の基本目標4:「全学図書館機能の基盤を整備する」に対応した活動
電子ジャーナル・データベース新認証システムの導入と第9期図書館システムの仕様策定を行った。
- 第9期図書館システムの導入を進めた。