2021年度成果

成果

(参考)2021年度活動計画

オープンアクセス推進

  • 機関リポジトリにおけるオープンアクセスの質の向上に向けて、オープン・サイテーションの実験的な取組みとして、機関リポジトリを主な公開場所としている学内紀要二誌『京都大学大学院教育学研究科紀要』・『人文學報』の引用データのオープン化を行った。成果については、図書館機構のオープンアクセス推進事業が最終年度を迎えたことを受けて開催された「オープンアクセス推進事業成果報告会 オープンアクセスによって広がる教育・研究の可能性」等で報告した。
    参考資料と動画:https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1393000
  • オープンアクセス化された学内紀要への評価をより確実なものとするために、世界的なオープンアクセスジャーナルのプラットフォームであるDOAJ (Directory of Open Access Journals)への登録を希望する紀要担当者と、個別相談を開始した。
  • 研究データのオープン化に向けた世界的な動向の紹介を目的として、2021年度京都大学図書館機構講演会・国際シンポジウム「オープンデータとしての学術論文」を開催した。オープン・サイテーションの近年の動向に加え、本文の機械可読性の実現の取り組みとして、ドイツ国立科学技術図書館が中心となって欧州で進められているOpen Research Knowledge Graphについて紹介された。
    参考資料と動画:https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1392470

学術情報リテラシー教育

  • 情報基礎演習の教科書を執筆・公開した。
  • 全学共通科目「大学図書館の活用と情報探索」、全学共通科目「情報基礎演習」の各授業のうち一コマ、大学院共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」(日・英)を行った。
  • 大学院共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」(日・英)を行った。
  • 京都大学高等教育研究開発推進センターの教員の助力を得て、附属図書館学習サポートデスクの活動の見直しを行った。この見直しや、今年度の学習サポートデスクの活動の参加者アンケートなどから、同デスクが当初目的としていた学部1・2年次と留学生のサポートに加え、大学・大学院における研究の入り口に向かう学部4年次と大学院生のサポートが必要とされていることが分かった。

情報システム

  • 教育研究活動データベースに登録された情報の検索性、アクセス性を向上させるためにシステムをリニューアルし、KURENAIとの連携を更新した。
  • 京都大学における resarchmap と ORCID の活用事例について報告した
  • 電子ジャーナル・データベース新認証システムの検討を行った。
  • 第9期図書館システムの仕様策定を開始したが、システムの調達自体は当初予定していた2022年度から1年延期し、2023年度となった。

コンテンツ活用

  • アーカイブズ資料の特性と管理に関係した、研究と教育を行った。
    • 橋本陽「変化する組織が生み出す記録資料群の編成と記述:京大・シリーズ・システムの試行」、『京都大学大学文書館研究紀要』第20号、2022年3月、15–29頁。
    • 五島敏芳, 戸田健太郎. (2021) 教育研究のアーカイブ資料の情報への永続識別子の付与:京都大学デジタルアーカイブシステムPeek におけるARK(Archival Resource Key)の利用, 情報知識学会誌.31(4), 478-481.
      https://doi.org/10.2964/jsik_2021_063
  • 全学共通科目「ILASセミナー:公文書管理とアーカイブズの世界(入門)」を開講した。
  • 所蔵資料と引用の関係に注目した研究を行った。
    • 佐藤 翔, 設楽 成実, 矢野 正隆, 北村 由美.(2022)『東南アジア 歴史と文化』誌掲載論文の引用文献の傾向と著者所属機関における所蔵状況, 情報知識学会誌, 32(1), 73-87.
      https://doi.org/10.2964/jsik_2022_005

その他

  • 平成28年以降(平成16年制定)改訂されていなかった「研究開発室要項」を改訂し、図書館機構の将来構想に基づいた内容に改めた。
  • 附属図書館研究開発室のHPをリニューアルした
    参考:https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/mainlib/rdl/index