2022年度成果

(参考)2022年度活動計画

図書館機構の基本目標1:「オープンアクセスを推進し、研究活動を支援する」に対応した活動

学内紀要を対象として、オープン化のさらなる推進と、オープンアクセスの質の向上を目指してオープン・サイテーションの試みを進めた。また、図書館総合展のフォーラムでオープンアクセスに関する知見を共有した。

<オープン・サイテーション>
機関リポジトリを主な公開場所としている学内紀要『京都大学大学院教育学研究科紀要』の『京都大学大学院教育学研究科紀要』に掲載された計10報の論文の引用データの整理し、機関リポジトリ上で表示した。(西岡)

<オープンアクセスに関する報告>

  • 図書館総合展2022年度・NIIフォーラム「多様化するOAの実現手段とその評価」に登壇した。(西岡・設楽)
  • 図書館総合展2022年度・フォーラム「ダイヤモンドOAと機関リポジトリ」に登壇した。(設楽)
図書館機構の基本目標2:「学習・教育支援を促進する」に対応した活動

学術情報をめぐる変化に対応した、教育と教材の執筆・コンテンツ作成を行った。

<教育>

  • 大学院共通科目「学術研究のための情報リテラシー基礎」【日・英】を行った。(喜多・北村)
  • 全学共通科目「情報基礎演習」の各授業のうち一コマで学部生向けの学術情報の検索に関する授業を行った。(北村)
  • 全学共通科目「ILASセミナー:アーカイブ資料管理の実践」(五島)
  • 全学共通科目「ILASセミナー:公文書管理とアーカイブズの世界(入門)」(橋本)

<教材執筆・コンテンツ作成>

  • 松下佳代・前田秀樹・田中孝平(2022)『対話型論証ですすめる探究ワーク』勁草書房.(ウェブサイト:「対話型論証ですすめる探究ワーク」https://www.d-argument.net/
  • 喜多一・北村由美・日置尋久・酒井博之(2022)『情報基礎演習 2022』京都大学.
    京都大学学術情報リポジトリでの公開を予定している。
  • 大学 ICT 推進協議会、動画教材「基礎から学ぶ著作権」の開発と公開に参加
    https://copyright-edu.axies.jp/video/(喜多)
図書館機構の基本目標3:「豊富な学術資源を活用し、社会への貢献を強化する」に対応した活動
  • 菊亭文庫(2020年度に附属図書館に寄贈された後、貴重書に指定)の調査・整理を行った。
  • アーカイブズの観点を取り入れた研究データの収集・蓄積・保存に関する情報共有とフローの検討を行う勉強会を開始した。また、デジタルアーカイブの管理と公開に関する論考を発表した。

<菊亭文庫の整理>
2021年度より他大学の教員・院生を含めた3チーム(典籍・文書・美術品担当)が調査(調書作成)を行ってきた。典籍は、全体の66%にあたる605件の調査を終了した。文書は2021年度までに全837点の調査が終了し、2022年度は目録データの確認・補訂作業を行った。美術品は2021年度に全13点の調査が終了している。(上島・大槻)

<研究データに関するMLA勉強会>
構造化されたデータの長期保存の在り方に関して、MLA(博物館・図書館・文書館)間の情報の共有しつつ、アーカイブズの観点を取り入れて研究データの収集・蓄積・保存に関する情報共有とフローの検討する勉強会を開始した。(五島・橋本・北村)

<デジタルアーカイブに関する論考>
橋本陽(2023)「電子個人記録の整理方法: デジタル・フォレンジックスによる原秩序の検証」『京都大学大学文書館研究紀要』21:79–92. DOI:10.14989/282005

図書館機構の基本目標4:「全学図書館機能の基盤を整備する」に対応した活動

電子ジャーナル・データベース新認証システムの導入と第9期図書館システムの仕様策定を行った。

<電子ジャーナル・データベース新認証システム>
2022年11月からEZproxyを利用した電子ジャーナル・データベースの新しい認証システムの提供を開始した。(古村・渥美)

<第9期図書館システムの仕様策定>
第9期図書館システムのリプレイスに向けて仕様を策定した。(渥美・古村・五島・北村)