沿革・規程

沿革

法学部図書室のあゆみ

京都大学法学部図書室は、1899(明治32)年9月京都帝国大学法科大学図書室として開設され、爾来百余年に及ぶ歴史をもっています。

1902(明治35)年11月、まだ附属図書館の分館であった頃から、分館主任と法科大学図書購入主任のもとに独立した図書室の機能をもっていました。

1916(大正5)年には、「赤レンガ」の通称でその後長く親しまれた煉瓦造2階建の建物が築かれ、法科大学の研究室・図書室として使用されました。

1919(大正8)年には、法科大学が法学部に改組され、経済学部が創設されるに際して、それまでの図書は法学部との共同管理のもとに置かれることになりました。1929(昭和4)年の新分類体系への移行などは、この法経両学部の協力体制のもとで実現しました。しかし、昭和恐慌による経済事情悪化の波を大学図書館も免れず、外国図書・雑誌購入に著しい支障をきたし、重複購入の整理などを余儀なくされました。

また第二次世界大戦の末期から数年間は、図書購入ははなはだ減少し、図書館職員も応召によって激減、数名で運営せざるをえませんでした。戦火を避けるために目録カードを地下通路に運び込むといったような、苦難の時期を経験したのです。しかし職員の苦心と幸運の甲斐あってか戦渦に巻き込まれずに済み、第二次世界大戦以前には東洋一とも呼ばれた、法学・政治学の蔵書水準を維持することができました。

1949(昭和24)年5月31日、国立大学設置法公布により、新制京都大学法学部が出発しました。職員が復員するなか、図書館業務にも往時の活気が蘇りました。1968(昭和43)年1月には、従来図書掛1掛だったのが、整理掛と閲覧掛とに二分され、事務分掌の整理が行われました。

1972(昭和47)年には、書庫の狭隘、図書室機能の充実等諸般を考慮して、「赤レンガ」旧館を取り壊し、その跡地に地上5階、地下1階建ての建物(法経北館)が完成しました。この建物は、法経両学部の図書室・研究室として利用され、また、その中の地上7層・地下2層の書庫を階層による区分にしたがって経済学部と共用しています。

その後も図書室利用資格の拡充、開室時問の延長、目録・貸出業務の機械化など、時代のニーズに対応し、また、法学・政治学分野のオンライン・データベースを導入してIT時代の学術情報にも対応しながら、図書室業務の充実に努めてきました。

平成25(2013)年7月には、本学の事務組織改編に伴い、整理系業務の一部が本部構内(文系)共通事務部に移管されるとともに、それまでの整理掛と閲覧掛の2掛が、図書掛の1掛に再統合されました。現在は共通事務部と連携しながら、従来のサービス内容を維持できるよう努めています。

蔵書と特殊文庫

100年を越える法学部図書室のあゆみは、大学図書館の歴史そのものといっても過言ではないでしょう。令和2年3月現在、蔵書数は和書約32万5千冊、洋書約40万6千冊、合計約73万1千冊に達しています。その構成は法律学・政治学の全分野にわたるもので、その資料的価値は全国屈指ともいわれています。

またそのなかには内外に誇るべき特殊文庫として、次のようなものが含まれています。

  • Hatschek文庫(公法学関係を中心に2,100余冊)
  • Thaner文庫(教会法関係を中心に2,600余冊)
  • Tuhr文庫(民法学関係を中心に1,900余冊)
  • Jescheck文庫(刑事法関係を中心に500余冊)
  • 小早川文庫(日本法制史関係を中心に2,000余冊)

規程

  • 京都大学法学部図書規程 (PDF)
  • 京都大学法学部図書規程施行細則 (PDF)