Springerジャーナルへのオープンアクセス投稿料割引について
2024年1月から、電子ジャーナルパッケージ「SpringerLink e-Journal」の契約において、オープンアクセス投稿料(APC)と電子ジャーナル購読料を包括した転換契約を導入します。
この契約により、本学に所属する著者がOA出版対象のSpringerジャーナルに投稿した論文をオープンアクセス(OA)にする際に、APCの割引を適用します。
なお、この転換契約は図書館として特定の出版社への投稿を推奨するものではありません。
対象ジャーナル
APC割引の対象となるジャーナルはSpringer Journals、Academic Journals、Palgrave Macmillan Journals、又はAdis JournalsでOAオプションがあるハイブリッド誌のみ
- 対象ジャーナルのリスト: Pilot Transformative Agreement for Japan (Springer Nature社)掲載の「対象ハイブリッドジャーナル」参照
- フルOA誌及びパッケージに含まれないNature関連誌は対象外です(Scientific ReportsやNature Communicationsも対象外)。
- ハイブリッド誌(Hybrid OA/Subscription Journal)…著者が選択的に自分の論文をOAにすることができ、OAを選択されなかった論文には購読者・購読機関だけがアクセスできるジャーナル
- フルOA誌(Open Access Journal)…収録論文を全てOAで出版するジャーナル
対象論文種別
- Original Paper (Original Research, Original Article, Research Paper)
- Review Paper
- Brief Communication
- Continuing Education
対象期間
2024年1月1日-2025年12月31日 (※論文のアクセプト日)
- 上記の期間中にアクセプトされた論文について、論文のアクセプト後にSpringer Nature社システムからOA(APC割引)の申請が必要です。
APC割引を適用できる論文数(APC優待枠)には上限があり、年間171本となっています。
上限を超えた後に論文をOAにする場合は、著者に対してAPCがSpringer Nature社より直接請求されます(割引の適用はありません)。
申請方法
APC割引の申請方法は、以下のオープンアクセス出版手続きガイドをご確認ください。
Springer Nature社のシステムでは、転換契約を契約している機関に所属している著者が対象ジャーナルに投稿した論文の出版手続きをおこなう際に、OA以外の選択肢が表示されません。Subscription(非OA)での出版を希望される場合は、一旦OA申請をしていただき、OA申請後に図書館から送付する確認メールに、Subscription(非OA)での出版を希望される旨のご返信をお願いいたします。
対象者
京都大学の所属者で、以下の負担方法によりAPC負担額の支払が可能な研究者
- 当該論文のCorresponding Author (CA) が京都大学の所属者である場合に、APC割引の申請ができます。
- 京都大学の所属者であるかどうかは、選択した所属機関、メールアドレス(末尾が kyoto-u.ac.jp、サブドメインも可)等から附属図書館担当者が確認します。
APC負担額・負担方法について
京都大学からのOA投稿に係るAPCはすでにSpringer Nature社に対して一括で支払い済みのため、割引適用後のAPC相当額を「APC負担額」として附属図書館から研究者に請求します。
- APC負担額は「Springer Nature社がジャーナルごとに定めるAPC定価」の30%とし、費用付替等によって処理を行います。
- (参考価格) 2025 Springer Nature hybrid journals: 「KU Discounted APC」列参照 (2025-03-19更新)
- 学内の支払い手続きの詳細は 電子ジャーナルパッケージ「SpringerLink e-Journal」転換契約の導入とAPCの割引について(学内限定)をご確認ください。
Springerジャーナル転換契約に係るOA出版申請の流れ
- 対象ジャーナルにおいては論文がアクセプトされた後に、Springer Nature社システムによりOA出版申請が行えます。
- 附属図書館担当者が申請内容を確認し、制度の概要、APC負担額(円価)、負担方法について研究者にメールで通知します。
- 研究者は2.の内容および使用する財源を確認し、附属図書館担当者に返信します。
- 附属図書館担当者がSpringer Nature社システムによりOA出版申請を承認します。
- 附属図書館担当者が一定期間ごとに実績を集計し、費用付替または学内負担金通知書にて請求します。
- 各共通事務部担当者・部局担当者は申請時に提示された予算からの差引または附属図書館への支払をおこないます。
問い合せ先
附属図書館 研究支援課 研究支援第一掛
E-mail: lib-resource660 [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
更新日: 2025-04-18