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京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金

-古典籍にしるされた先人の叡智を共有し、未来へ伝え継ぐために-


京都大学が所蔵する古典籍資料を確実に保存し、研究者の利用に供することで、学術研究を支え、社会に貢献することは、京都大学図書館機構の使命の一つです。古典籍にしるされた情報をより広く共有するための手段として、図書館機構では、資料のデジタル化・公開を進めてきました。これまでに公開された資料は、教科書でおなじみの歴史資料、旅行先で手にする観光案内の図版など、みなさんの身近に使われているかもしれません。

長い年月を経て脆くなった資料は、誰もがいつでも手にすることが難しいのが実情です。しかし、デジタル化してインターネット上で見ることができれば、みなさんのご家庭でもそこにしるされた先人の叡智を知ることができるのです。とはいえ、公開するまでには、資料の傷んだ部分を修復したり、細心の注意を払いながらデジタル撮影したり、大変な手間と費用が必要になるため、まだまだ多くの貴重な資料が書庫の中で眠っています。

本基金では、京都大学が所蔵する貴重な古典籍資料のデジタル化を進め、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」で公開します。公開したデジタルデータは社会の共有財産として、みなさんの創造活動に自由に使っていただくことができます。これまで守り伝えられてきた資料をデジタルデータの形で世界に発信することにより、学術研究を推進し、教育や文化の発展に寄与することが、わたしたちの願いです。

この趣旨をご理解、ご支援くださいますよう、お願い申し上げます。

【これまでにご寄付いただいた方々のご芳名】

京都大学貴重資料デジタルアーカイブ中井家絵図・書類から京都御所関係資料谷村文庫
京都大学貴重資料デジタルアーカイブ中井家絵図・書類から京都御所関係資料谷村文庫

 

基金の使途

いただいたご寄付は、下記の使途に有効活用させていただきます。
項目内容
古典籍資料の修復古典籍資料の傷んだ部分の修復
古典籍資料のデジタル化・公開古典籍資料をデジタル撮影し、書誌情報を作成し、インターネット上で公開

 

■ご寄付いただいた方への御礼

ご寄付いただきました方々への感謝の意を込め、以下の御礼をご用意しています。

京都大学基金からの御礼
 こちらをご覧ください。

京都大学図書館機構からの御礼

1万円以上京都大学貴重資料デジタルアーカイブへの寄付者ご芳名掲載
※ご芳名の公表を希望されない場合は掲載しません。
図書館機構オリジナルグッズ(貴重資料画像をデザインした一筆箋)
50万円以上5年間有効の附属図書館利用証
100万円以上10年間有効の附属図書館利用証
300万円以上終身有効の附属図書館利用証


※附属図書館利用証は、「名誉館員」規定に基づき発行します(京都大学所属の方は対象外です)。
※法人としてご寄付いただきました場合は、代表の方1名に対し附属図書館利用証を発行します。
※有効期間・サービス範囲等が異なる図書館利用証を既にお持ちの場合は、ご希望の図書館利用証1枚を有効とします。

 

■税制上の優遇措置

ご寄付に対しましては、所得税法、法人税法による税制上の優遇措置が受けられます。
詳細はこちらをご覧ください。

 

■お申込み

詳細はこちらをご覧ください。


Web申込フォームからのご寄付はこちらからお願いいたします。
クレジットカード決済、銀行振込(窓口・インターネットバンキング・ATM)、ペイジー決済(インターネットバンキング・ATM)をご利用いただけます。

 

では、いただいたご寄付を活用して、資料のデジタル化は具体的にどのような手順で進められるのでしょうか。
ここでは、実際に行われる作業と今後デジタル化を進める資料をご紹介します。

資料がデジタル化されるまで

1. 対象資料の選定2. 資料の修復3. デジタル撮影4. 書誌情報の作成5. デジタルデータの公開
資料の重要度や利用頻度を考慮して、デジタル化する資料を選びます。資料に傷んだ部分がある場合は、適した方法で修復・保存手当を行います。資料に適した機材でデジタル撮影を行います。大判資料は分割撮影して画像を接合します。資料のタイトル、著者、形態情報などを含む書誌情報を作成します。画像と書誌情報をインターネット上に公開します。

 

今後デジタル化を進める資料(一部)のご紹介

谷村文庫
藤本ビルブローカ銀行(現大和証券)取締役会長などを歴任した実業家、谷村一太郎氏(1871-1936)の旧蔵本です。実業界で活躍した谷村氏は蒐書家としても有名で、秋村と号し(これに因み、本文庫一冊ごとに「秋邨遺愛」の朱印が捺印されています)、京都大学の教授たちとも親交がありました。
谷村文庫はそのほとんどが和漢の稀覯書で、奈良時代にまで遡る写本のほか、春日版、高野版、五山版、宋版、明版等の各種の版式が多数収集されています。
国文学関係の典籍としては、「猪苗代家本」が本文庫中の異色の収書として研究者の間で知られています。猪苗代家は、『新撰菟玖波集』の撰者であった猪苗代兼戴(1452-1510)を家祖とし、兼純(1487-?)から明治初年の兼道に至るまで、代々連歌師として仙台藩に抱えられ、伊達家の連歌行事への参加、連歌指南などを行いました。猪苗代家旧蔵書は、体系的な連歌蒐書として貴重なものです。

中井家絵図・書類
江戸幕府京都大工頭の中井家伝来の図面等約2,500点からなる資料群です。
二条城や京都御所などの建築にも携わった大工棟梁中井正清(1565-1619年)は、2018年に長香寺(下京区高倉通松原下ル)で四百回忌法要が営まれ、肖像画と墓も公開されるなど、話題になりました。古地図69点、二条城関係資料249点が既にデジタル化・公開されており(こちらをご覧ください)、たとえば二条城関係資料の中には、後水尾天皇の行幸(寛永3年、1626年)を迎えるために寛永元年(1624年)から行われた二条城の大改築による間取りの変更などがわかる図面などがあり、二条城、京都の歴史を研究するうえで重要な資料群です。
まだデジタル化されていない資料には、紫宸殿や清凉殿、仙洞御所等の図面をはじめとする京都御所関係資料、京都やその周辺地域の寺社関係資料、その他京都市内の建築物の図面、中井家に関する史料など、京都にゆかりの深い図面・文書があります。

蔵経書院文庫
蔵経書院文庫は、京都蔵経書院の旧蔵書で、仏教聖典の総集である大蔵経の編纂・出版の歴史を研究するうえで重要な資料群です。
日本における大蔵経の編纂は長く書写によっていましたが、江戸時代に入ると木版出版により天海版と黄檗版の二種が完結され、明治期には日本最初の金属活字使用の漢訳大蔵経『大日本校訂大蔵経』(弘教書院、1881-1885年刊)が、続いて『日本校訂大蔵経』(蔵経書院、1902-1905年刊)、『大日本続蔵経』(蔵経書院、1905-1912年刊)が刊行されました。
京都大学附属図書館が所蔵する蔵経書院文庫は、『大日本続蔵経』およびその後蔵経書院が刊行した『日本大蔵経』(1914-1921年刊)の底本、未刊に終わった『日本大蔵経』第2部の底本、さらに真宗関係宗書からなります。日本仏教各宗の開祖および高僧による撰述類が網羅されており、他に類のない典籍も少なくありません。また、大蔵経出版に際しては膨大な量の経典の校合や校正作業が必要となりますが、その努力の様子をうかがい知ることもできる資料です。

 

■お問い合わせ

京都大学附属図書館 図書館企画課 図書館企画掛
TEL: 075-753-2691
FAX: 075-753-2629
e-mail: kikin660[a]mail2.adm.kyoto-u.ac.jp([a]は@に書き換えてください)
〒606-8501 京都市左京区吉田本町

 

■参考

京都大学基金

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