研究者の声~ KURENAIに登録するメリット

KURENAIを利用して論文をオープンにされている先生方に、その魅力を一言うかがってみました。(順不同)

  1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ
  2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

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発行担当者の声~ KURENAIで雑誌を公開するメリット

 

教員(情報学研究科)new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

国内では arXiv のような個人が簡便な手続きで利用可能なメジャーな論文共有サイトが存在しない。学内への周知メールや業績データベースとの連携等で KURENAI の存在を知った。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

学会発表の抄録や技報等でこれまで学会会員や一部読者に公開範囲が限られていたものや preprint, 和文論文についても広く公開ができる。

西岡千文先生(附属図書館) new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

研究成果を公開する理由としては、オープンアクセス方針の趣旨(「研究成果に対する学内外からの自由な閲覧を保証することにより、学術研究のさらなる発展に寄与するとともに、情報公開の推進と社会に対する説明責任を果たす」)に賛同するからです。
KURENAIで公開する理由としては、登録したコンテンツへの永続的なアクセスを保証していますし、様々な検索エンジン・データベース(Google Scholar等)に索引されることが挙げられます。
また、論文に限らず様々な種類の学術資料(講演資料、研究データ、査読レポート等)を公開可能であることも魅力です。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

・世界中の様々な人々が研究成果にアクセスできるようになっているのではないかと思います。
・論文だけではなく、講演資料やメールマガジンの執筆記事といった様々な学術的なアウトプットを公開していますが、それらも広く流通するようになっています。

教員(工学研究科)new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

オンラインジャーナルの購読料が高騰しており、資金力の弱い研究機関では、購読が難しくなっている。KURENAIで公開できるようにすることで、それらの機関からでも情報を収集できるようになり、研究の世界への貢献となるため。

森晶寿先生(地球環境学堂) new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

新型コロナの影響で,多くの学生・研究者が書籍へのアクセスが困難になり,研究に支障が出ていると聞いていたため.特に過去の日本の書籍は電子書籍化されていないため,教科書指定した書籍でも,アクセスが困難と聞いている.

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

新型コロナの有無にかかわらず,国内外でこれまで自分の出版物にアクセスが困難であった方々がアクセスして学習や研究の参考にしてもらっているらしいこと(特に英文書籍).和文書籍は,日本の出版社が柔軟に対応していないため,あまり公開できていない.

五島敏芳先生(総合博物館) new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

学会・シンポジウム等の予稿集・集録,研究成果報告書・調査報告書等に収められた研究成果は,先行研究として参照されない(されづらい)らしく,すでに議論した内容を繰り返している研究を目にすることがあり不憫におもいました。KURENAIは影響力が大きいので,載せておけば必要な人にとって見つけやすいのではないかとおもいました。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

独自サーバ等による不安定な公開と比べ,機関としての公開が維持されるてんで研究成果の永続的保存にも機能し,大きな安心感があります。研究成果だけでなく研究データ,研究資料の保存・公開にも期待しています。

教員(経済学研究科) new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

ネット検索が発達した今日,ウエブ上で研究成果を公表することは,研究成果の普及という点で極めて重要性が高いと思ったのが,きっかけです。字数制限等の事情で学術雑誌での公表に至らなかった半製品状態の研究論文の加筆修正版や学部ゼミ生の共同研究論文なども,それなりの学術的貢献があると考え,KURENAIに登録しています。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

よかったと思うのは,予想を超えた様々な方がネット検索でKURENAIの公開論文を読んで下さっていることです。先日も,KURENAIの公開論文を見たという九州のテレビ局のスタッフの方から,オンライン取材の申込みがありました。

教員(心理学) new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

京都大学がオープンアクセス方針が採択されたことがきっかけです。京都大学の教員が生み出した学術論文等の研究成果は、KURENI上で原則公開しなければならないと理解しています。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

最初に数編登録したところ、すぐにかなりの数のダウンロードがありました。素直に喜んで、できるだけ登録するようにしています。

青木愼也先生(基礎物理学研究所)  new!
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

登録依頼があったから。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

現時点では特にないが、公開されていることは重要だと思う。

曽我部真裕先生(法学研究科)
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

それまで民間のドキュメント共有サイトにいくつかの論文を登録していたが、KURENAIの存在を知ったためにこちらに登録することにした。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

ソーシャルメディアで紹介することにより、他分野の研究者、法律実務家、報道記者、一般市民等に広く研究内容を知ってもらうことができ、それをきっかけとして様々な人的なつながりを得ることができた。もともと学際的な性格を持つ研究内容であったため、KURENAIでの本文公開とソーシャルメディアによる拡散との相乗効果が大きかった。

山本博之先生(東南アジア地域研究研究所)
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

ジャーナルの投稿論文を査読する機会が増えるにつれて、ネット上で公開されている文献ばかり参照される傾向が強まってきていることを感じるようになり、自分の研究も人に読んでもらうにはネット上に公開した方がよいと考えるようになったこと。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

登録した論文の毎月のダウンロード回数が報告されるので、自分の研究内容が人々に実際に実際に読まれているという実感を持つことができ、更なる論文執筆の励みになる。また、ダウンロード回数は論文ごとに報告されるため、自分の研究のうちどの部分が世の中の現在の関心と重なりを持つのかをうかがい知ることもできる。

藤重悟先生(数理解析研究所)
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

商用の学術専門誌や一部の学会論文誌には、一定期間(数年間)は自由には読むことができなくて、購読の費用を支払っている研究機関に所属する研究者しか読めない状況があるが、論文誌掲載の最終版と同じ内容で書かれた掲載前の個人的な版の論文が自由に読めるようになるのは、国内外の研究者への情報発信として、適切であると考えたからです。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

オープンアクセスでない学術誌でも掲載決定の論文の情報をメールで流すサービスがあり、その時点で、正規にはアクセス出来ない研究者が検索エンジンでKURENAIでの論文公開の情報を得て、ダウンロードして読めるようになっているのは、情報発信の形として望ましい有効なものになっていると思います。また、商用誌では、掲載論文のデータベースが未来永久に保持される保証がないので、論文情報がKURENAIなどの公的機関で保管されるのは重要な意味があると思います。

竹見哲也先生(防災研究所)
1. KURENAIに論文を登録しようと思ったきっかけ

研究成果を発信するひとつの手段として、大学の共通プラットフォームはスケールメリットを活かした発信力が期待できますので、論文登録をしようと思いました。

2. KURENAIで研究成果を公開してよかったこと

オープンアクセスでないジャーナルの受理原稿を公開することもできるので、そういったジャーナルにアクセスできない世界の研究者にも論文を見ていただくことができます。また、定期的に論文等のアクセス情報が送られてくることで、自分の研究成果にどの程度の関心があるのかが分かって、良かったと思いました。

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