粗悪学術誌問い合わせ(報告)フォーム(対象:京大に所属する方)
特定のジャーナル(あるいは出版社)がいわゆる「ハゲタカジャーナル」(あるいはハゲタカ出版社)であると判断するのはたいへん難しく、様々な情報源から総合的に判断することが重要です。少しでも投稿先のジャーナルに疑念を感じた場合は、直ちに論文投稿を行わず、慎重にに検討・判断してください。 図書館機構では、粗悪学術誌に関する質問と報告を京都大学に所属する方から受け付け、調査回答と情報収集を行っています。
- 質問:投稿先の検討の際、判断に迷うことがあれば、遠慮なくお尋ねください。調査のうえ、判断の材料となる情報を回答します。
- 報告:投稿や査読の際に疑わしく思った事例があれば、ぜひお知らせください。事例を蓄積し、業務の参考とします。
質問・報告の内容は、個人情報を削除した形で集計し、研究支援に活用させていただきます。ご協力をお願いいたします。
粗悪学術誌に関する注意喚起に、詳しい情報や啓発リーフレットを掲載しています。あわせてご覧ください。
粗悪学術誌かどうかを見分けるポイント
他の研究者に評判を聞く
同じ分野や近い分野の研究者に、そのジャーナルと関わることは研究キャリアに有益となるか、評判を聞いてみましょう。SNSなどで、ジャーナルの質に関する意見は出されていませんか?
ジャーナルの公式サイトを見る
案内メールのリンクからではなく、公式サイトを検索して確認しましょう。査読期間は不自然に短くありませんか?ロゴの解像度が粗い、レイアウトが崩れているなど稚拙な点はありませんか?
ジャーナル単位でトータルの査読期間などを調べられる”SciRev”(https://scirev.org)というサイトもあります。全体的な傾向の把握に活用してください。
参考:査読にかかる平均的な時間
トータル査読期間 | 最初の応答までの期間 | |
全分野 | 17週 | 13週 |
自然科学 | 14週 | 11週 |
人文科学 | 22週 | 16週 |
Huisman, J., Smits, J. Duration and quality of the peer review process: the author's perspective. Scientometrics113, 633–650 (2017). https://doi.org/10.1007/s11192-017-2310-5 より、表1、2を加工
過去の掲載論文を読む
過去にそのジャーナルに掲載された論文を実際に読んでみましょう。公式サイトに記載された、そのジャーナルの対象範囲に合致していますか?自分の研究を掲載するに足るクオリティの論文が掲載されていますか?
エディターのプロフィールを調べる
公式サイトに記載されたエディターは自分が知っている、または投稿したい分野の研究者ですか?そのエディター自身の公式サイト(所属大学など)では、そのジャーナルのエディターであると明言されていますか?
フォームが利用できない場合は、以下までご連絡ください附属図書館粗悪学術誌相談窓口Email: pj at mail2.adm.kyoto-u.ac.jp ※atを@に変更してください。