機構長挨拶

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京都大学図書館機構長 永盛 克也

 

 京都大学図書館機構は、学術情報基盤の一つとして京都大学における研究・教育活動を支援し、また国内外の学術コミュニティに貢献することを使命としています。そのために、人類共有の知的資産としての学術資源を収集・保存し、最新の研究情報へのアクセスを保証するとともに、学術成果を積極的に発信することを任務としています。

 大学における研究・教育環境が急速に変化する中、大学図書館にも学術コミュニケーションの分野において時代に即応した役割を果たすことが求められています。京都大学では、2015年度に京都大学オープンアクセス方針を採択し、本学の教員による学術論文等の研究成果を京都大学学術情報リポジトリKURENAIにより原則としてオンライン公開することにしました。また、京都大学が所蔵する貴重な古典籍資料のデジタル化とオンライン公開を進めるために基金を設置し、2017年度より京都大学貴重資料デジタルアーカイブを公開しています。

 「京都大学図書機構将来構想2020-2027」の後半期の課題としては、学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けて先導的モデルを構築すること、2019年度に策定された京都大学研究データ管理・公開ポリシーに則り、研究データの管理や公開支援サービスの提供を拡充していくこと、そして、ポストコロナ時代におけるデジタル・ライブラリー実現に向けた変革のために、図書館のサービスと業務を再構築していくことが挙げられます。いずれの課題についても、図書館機構を構成する学内の多数の図書館・図書室の間の連携、学内の関連部局との連携、さらに国内外の他大学・他機関との連携が必須のものとなります。図書館機構のこれからの取り組みへの皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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