附属図書館研究開発室主催シンポジウム:「アジアにおけるデジタル文化財の活用基盤構築へ向けて」
附属図書館研究開発室では、以下のシンポジウムを開催します。
主旨:
1990年代よりすすめられてきたデジタルアーカイブの公開は、画像スキャン技術とネット環境の発達にともなって、近年新たな段階を迎えている。特に文化財のデジタル画像の場合、画像スキャン技術の進歩によって、デジタル画像が実物以上の情報量を伝達できるという逆転現象が起こっており、これらの「デジタル文化財」の公開には、知的財産権など法的側面をはじめ、検討を要する課題が多い。本シンポジウムでは、貴重資料を有する図書館関係者、高精細画像の専門家、法律の専門家が一堂に会して、アジアにおける貴重画像デジタルアーカイブスの国際公開に向けた課題の検討と今後の展望を共有する。
日時:2017年10月27日(金)13:00~17:30(受付開始 12:30)
場所:京都大学附属図書館3階ライブラリホール
プログラム:
13:00-13:15 趣旨説明 (京都大学工学研究科・教授 井手亜里)
13:15-13:30 京都大学貴重資料デジタルアーカイブの紹介
(京都大学附属図書館 研究開発室・特定職員 西岡千文)
第一セッション:知財関係
13:30-14:00 デジタルアーカイブの保護活用と未来への展望-知的財産権の外交交渉の歴史を踏まえて-
(共生国際特許事務所・副所長 丸山亮、同事務所 佐藤知予子)
14:00-14:30 国立国会図書館の資料デジタル化とデジタル資料提供の現状と課題
(国立国会図書館関西館 電子図書館課・課長補佐 辰巳公一)
14:30-14:40 第一セッション質疑応答
14:40-14:50 休憩
第二セッション:事例報告
14:50-15:20 歴史資料のデジタルアーカイブの取組と課題
(京都府立図書館 企画総務部企画調整課・副主査 福島幸宏)
15:20-15:50 文化財のデジタルアーカイブと権利処理の実際
(凸版印刷株式会社 法務・知的財産本部・執行役員本部長 萩原恒昭)
15:50-16:05 アジア地域で実施した高精細画像プロジェクトから得られた課題
(京都大学工学研究科・教授 井手亜里)
16:05-16:20 Europeanaにおける取組
(Geskes Patent- und Rechtsanwälte Jochen Maxton)
16:20-16:30 第二セッション質疑応答
16:30-16:40 休憩
16:40-17:30 パネルディスカッションおよびフロアからのご発言
各セッションへのコメント(京都大学総合博物館・特定助教 齋藤歩)
申込方法:申込用Web フォームにご 記入の上、お申し込みください。 (申込締切:平成29年10月24日(火))
定員:80名
主催:京都大学附属図書館研究開発室
問い合わせ先:京都大学附属図書館図書館企画課
Email: kikaku660*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
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