【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 島田蕃根の修験道文献集成「島田文庫」92点を電子化・公開しました
投稿日時:2019-11-20
(2519 ヒット)
島田蕃根の修験道文献集成「島田文庫」92点を電子化・公開しました。
「島田文庫」は、明治時代の仏教学者島田蕃根が、島田家伝世の文書記録に蕃根自身の収書を加えた、修験道文献の特異な集成です。
「島田文庫」の旧蔵者島田蕃根は、文政10(1827)年周防の徳山に生まれ、明治40(1907)年京都で81歳で病没しました。18歳の時すでに天台宗本山派の修験道の法印に叙せられていましたが、さらに三井寺において仏教学を修め、仏教各宗の要義に通じたと伝えられています。明治の初頭に還俗して、毛利の藩校興譲館の教授となりました。明治12(1879)年、「大蔵経」縮刷の刊行を企画し、福田行誡とともに弘教書院を興し、五年を費やして「縮刷大蔵経」40帙419冊出版の大事業を完成しました。また、仏教典籍の散逸を惜しんでその収集・保存につとめたことでも有名です。
京都大学附属図書館は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加しており、今回公開した資料の電子化も本事業の一環として実施しました。
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