【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館所蔵「大惣本」から224タイトルを電子化・公開しました
附属図書館所蔵「大惣本」から224タイトルを電子化・公開しました。2021年3月11日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、20,564タイトル、1,663,107画像となりました。
大惣本とは、江戸中期から明治中期まで名古屋で営業した貸本屋、大野屋惣八店(略称「大惣」)の旧蔵書です。当時の貸本屋は流行中の書物だけを揃えておき、流行が過ぎれば処分して次の書物を購入するのが一般的でした。しかし大惣は「仕入れた本は転売しない」という不文律を引き継いで蔵書を増やしたため、江戸後期には全国一の規模の貸本屋となりました。明治維新以後、書物の大量生産が可能になってからは多くの貸本屋が衰退し、大惣も明治31年頃に廃業が決まりました。16,734部にのぼる膨大な蔵書が売却されることになり、帝国図書館(現在の国会図書館)、東京帝国大学、京都帝国大学、高等師範学校(現在の筑波大学)等が買い上げました。本学が所蔵する大惣本は、3,667部、13,081冊にのぼります。
今回新たに電子化した『職人盡歌合 3巻』や『江戸職人歌合 2巻』には、傘張(かさはり)、足駄作(あしだづくり)、瓦焼(かはらやき)、笠縫(かさぬい)、屋根葺(やねふき)など、江戸の職人の姿が生き生きと描かれています。
(左)『職人盡歌合 3巻』傘張(かさはり)と足駄作(あしだづくり)
(中)『職人盡歌合 3巻』瓦焼(かはらやき)と笠縫(かさぬい)
(右)『江戸職人歌合 2巻』屋根葺(やねふき)
※資料の電子化は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加して実施しています。
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