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【図書館機構】[注意!] 文献管理ツールの自動ダウンロード機能、ブラウザの先読み機能による電子リソースの大量アクセスについて

 投稿日時:2024-07-22 (1965 ヒット)

電子ジャーナル、電子ブック、データベースといった電子リソースを利用するにあたり、短時間で大量にアクセスする行為は契約違反とみなされ、提供元から京都大学のアクセスを遮断されてしまうことがあります。
電子ジャーナル、データベースのご利用に関する注意

最近、文献管理ツールの自動ダウンロード機能やWebブラウザの「リンク先読み機能」により、意図せず、大量ダウンロード/大量アクセスを起こしてしまうケースが頻発しています。

「自動ダウンロード機能」や「リンク先読み機能」では、バックグラウンドで電子ジャーナルへのアクセスが繰り返されます。そのため、本人が気が付かないうちに大量ダウンロード/大量アクセスになってしまうことがあります。

以下を参照の上、ご利用の文献管理ソフト・Webブラウザについて、利用方法および設定を見直していただきますよう、お願いします。

文献管理ソフトでの注意点・設定方法

  • Paperpile
    • 旧バージョン

      画面右上の歯車マーク > Settings > Storage & Sync > "Automatically download PDFs"のチェックを外してください。

    • 新バージョン(パブリックベータ版)

      画面右上のアカウント > Settings > General > "Automatically download article PDFs"のトグルボタンをオフにしてください。

    • このチェックが入っていると(トグルボタンがオンになっていると)、特に他のソフトから移行した際に"Auto-Update"した場合、すべての論文情報についてPDFをダウンロードしてしまいますので、注意願います。

    • Zotero

      アイテム一覧で右クリックした際に表示されるメニューで「利用可能なPDFファイルを検索」を選ぶとPDFを自動的にダウンロードできます。多くのアイテムを選択した状態でPDFをダウンロードすることは避けてください。

      また、ブラウザの拡張機能(Zotero Connector)で、プロキシに関する設定がされていると、電子ジャーナル等にアクセスするたびに京都大学の認証画面になります。京都大学を離れる際には、設定を解除、または拡張機能自体を無効化(または削除)してください。

      【参考】 "Zotero Connector Preferences"のProxiesで、"Enable proxy redirection"のチェックを外す。
      https://www.zotero.org/support/connector_preferences

    • ReadCube Papers

      文献一覧で、"LOCATE PDF"を選択するとPDFをダウンロードできますが、多くのアイテムを選択した状態で実行すると大量ダウンロードとみなされる可能性がありますので避けてください。

      【参考】Bulk Downloading PDFs in your Papers Library

    • EndNote Click (ブラウザ拡張機能)

      この拡張機能が動作している状態で文献検索データベース等を検索すると、文献情報と本文PDFを一括でダウンロードしようとし、大量ダウンロードとみなされる可能性があります。この拡張機能を無効化するか、使用する場合は、アカウント設定時に所属機関を登録せず、「無料入手可能なPDFのみ参照を利用」の設定としてください。

    • Mendeley Web Importer (ブラウザ拡張機能)

      この拡張機能は、表示されているページの論文書誌情報や本文PDFファイルを自動収集する機能を持ちます。大量ダウンロードとみなされる可能性がありますので、この拡張機能を無効化するか、使用する場合は、設定で「可能であればPDFを追加」のチェックを外してください。

    その他の文献管理ソフトにおいても、自動ダウンロード機能は使用しないようにしてください。

    各Webブラウザにおける「リンク先読み機能」の無効化方法

    • Microsoft Edge (Chromium版)

      「設定」>「Cookieとサイトのアクセス許可」>「Cookieとサイトデータの管理と削除」より、「ページをプリロードして閲覧と検索を高速化する」をオフにする。

    • Google Chrome

      「設定」>「パフォーマンス」より、「ページをプリロードする」をオフにする。

    • FireFox
      • URL欄に「about:config」と入力してEnterキーを押す。
      • 「動作保証対象外になります!」という警告ページが表示された場合は、「危険性を承知の上で使用する」をクリック。
      • 検索窓で"prefetch-next"で検索し、「network.prefetch-next」が"true"になっていたらダブルクリックして"falseにする(既に"false"になっていたら何もする必要はありません)。
    • Safari (Mac)
      • メニューバーの「Safari」>「環境設定」を開く。
      • 「検索」タブの「バックグラウンドでトップヒットを事前に読み込む」のチェックをはずす。

    [図書館機構]
    [2024/10/02 修正]


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