【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第6冊から第10冊、第21冊から第50冊までを公開しました
京都大学文学研究科と総合博物館は、文学研究科が所蔵する重要文化財『大日本史編纂記録』の修復・電子化事業を2017年度から 実施しており、このほど修復・電子化が完了した第6冊から第10冊、第21冊から第50冊までの1506画像を、図書館機構が運営する京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
『大日本史編纂記録』は、徳川光圀(1628-1701)による『大日本史』編纂にかかわって、水戸・江戸の彰考館や京都の出張所などの間で交わされた往復書簡の控え等を中心とするもので、書簡総数は6,000点以上にのぼります。のべ42,810件の人名・組織名、のべ15,159件の古記録・古典籍名が言及され、内容も歴史学・文学、儒学・国学思想など広領域に及び、元禄期の出版文化の実態なども示す第一級の史料です。
修復前は、袋綴四つ目綴装の冊子248冊約1万丁で、江戸時代の綴装や修復の杜撰さが否めない状態でした。そこで、長期の保存を確保し、綴じ込まれて見ることができないのど部分(本を見開きにした時の真ん中の綴じ部付近のこと)の記述を明らかにするために、修復・電子化事業を開始しました。これまでに公益財団法人住友財団による文化財維持・修復事業助成を受けたほか、文学研究科では文学研究科所蔵貴重資料修復基金を設置し、総合博物館でも学内の経費(平成30年度全学経費)を獲得しています。
今後も引き続き事業を推進し、成果を随時京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開していきます。2020年3月27日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、17,638タイトル、1,365,106画像となりました。
【予告】Karger社オープンアクセス費用の全額割引について
Karger社のジャーナルに投稿しアクセプトされた論文について、下記の条件を満たせば、APCバウチャーが適用され、無料でオープンアクセスにすることができます。 ◆申込期間:2020年4月1日-2021年3月31日 ※上記期間外に申し込まれた論文は対象外となります。 ※申込数には上限があります。 ◆資格対象者:京都大学の教職員(被雇用者)又は院生・学生であり、実際に論文の投稿を行うCorresponding authorであること。 ※Corresponding authorでない著者(筆頭著者を含む)は対象外です。 上限数や申込手順等の詳細については、下記サイトをご覧ください。 ▼ 京都大学図書館機構:オープンアクセス誌投稿料の割引情報について>出版社>Karger https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/content0/13089#Karger [附属図書館電子リソースチーム]
【図書館機構】電子ジャーナル、データベースのご利用に関する注意
電子ジャーナルやデータベースなどの電子リソースの利用については、供給元である出版社が使用許諾条件を定めています。どの出版社においてもおおむね以下の事項は禁止されています。
- 個人利用の範囲を超えた大量のダウンロード
- プログラム等を利用した自動操作による過剰アクセスや一括ダウンロード
- 電子ジャーナルの特定の巻号や、電子ブックのタイトルをまとめてダウンロード
- 個人利用以外の利用
- 複製や再配布
一部の出版社は、本文に限らず、目次やアブストラクトも含め、すべてのページに過剰な頻度でアクセスし、サーバに負荷をかける行為を禁止しています。
過剰なアクセスや大量ダウンロードなどが検知されると、大学全体からの電子ジャーナルのアクセスを遮断される等のペナルティが科せられることもありますので、ご注意ください。
最近、Webブラウザの「リンク先読み機能」や文献管理ツールのプラグイン、電子ジャーナルウェブサイトに搭載されている「参考文献ダウンロード機能」により、意図せず大量ダウンロード/大量アクセスを起こしてしまうケースが発生しています。
いずれの機能も、ページを閲覧中に、バックグラウンドでページ内のリンクへのアクセスが繰り返されます。そのため、本人は普通に電子ジャーナルを利用していたつもりでも、気が付かないうちに大量ダウンロード/大量アクセスになってしまうことがあります。
電子リソースを利用する場合は、ブラウザ設定をご確認いただくとともに、参考文献等の一括収集機能を短期間に繰り返し使用しないよう、ご注意ください。
【ポスター・チラシ】
【関連ページ】
- 京都大学図書館電子リソース
- 電子ジャーナル・データベース認証システムのご案内
- 電子ジャーナル/データベース認証システムFAQ
- 文献管理ツール(RefWorks/EndNote Basic)を使う
- [注意!]ブラウザの先読み機能による電子リソースの大量アクセスについて
[図書館機構]
[2020/03/24投稿]
【復旧しました・トラブル】メディカルオンライン
復旧しました。 (2020.3.24 16:00)
3/24現在、国内医学系雑誌論文データベースメディカルオンラインにアクセスできません。
ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。
現在対応中ですので、復旧までしばらくお待ちください。
[医学図書館]
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 附属図書館所蔵「中院文庫」「近衛文庫」289タイトルを公開しました
附属図書館所蔵「中院文庫」278タイトル及び「近衛文庫」11タイトル、合計289タイトルを新しくデジタル化・公開しました。2020年3月19日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、17,638タイトル、1,363,600画像となりました。
中院文庫は故中院通規伯爵(1856-1925)の旧蔵書で、大正12(1923)年に元住友本社社長住友吉左衛門氏が中院家との姻戚関係の縁故から、通規氏より一括購入して本学に寄贈したものです。中院家は具平親王を遠祖とする村上源氏の一流で、特に14代の通勝(1558-1610)、15代通村(1588-1653)は近世国文学に大きな功績を残しました。本文庫は、中院一門の学匠の自筆本または写本、あるいは書入れ等の手沢本等を根幹とし、刊本はほとんどありません。勅撰和歌集や『源氏物語』、『伊勢物語』等自筆の訓注、評釈のほか、自筆の日記、朝儀典礼に関する書留、覚書等の記録等の有職故実の原典を多く含み、当時の宮廷の状況や風俗史を研究する上で貴重な一次資料です。
近衛文庫は旧五摂家の筆頭である近衛家の旧蔵本です。近衛家伝世の典籍は明治33(1900)年以降数回にわたり京都大学附属図書館へ寄託されましたが、昭和13(1938)年に近衛家伝世文献の分散を防ぐ目的で財団法人陽明文庫が設立されたのを機に、永久寄託を解除して漸次陽明文庫に納入されました。この際、寄託資料より219部3,150冊が昭和19(1944)年附属図書館へ寄贈され、現在の近衛文庫となりました。近衛文庫は漢籍を主幹としており、欠巻があるものの粗宋版の稀覯書である『荘子鬳齋口義』や嘉靖20年の活字印本『欒城集』、『雲南通志』等の勅撰の中国地誌類を集成しています。このほか、『宇津保物語』『落窪物語』『大鏡』等の古写本、または『医学入門』『古今医鑑』等の慶長元和年間の和刻古活字版も含みます。
京都大学附属図書館は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加しており、今回公開した資料の電子化も本事業の一環として実施しました。