【図書館機構】研究データにDataCite DOIを付与できます
京都大学学術情報リポジトリKURENAIに登録する研究データに対して、DataCiteが登録管理するDOI(DataCite DOI)を付与できるようになりました。これまでKURENAIで研究データに対して登録できるDOIはJapan Link Center(JaLC)が登録管理するDOI(JaLC DOI)のみでしたが、今後はDataCite DOIとJaLC DOIから選択できます。
DataCite DOIは研究データに特化した国際的なDOI登録機関であるDataCiteによるDOIです。DataCite DOIを付与することで国際的な流通性・可視性の向上を期待できます。これを機会に研究データの登録先としてKURENAIをぜひご検討ください。
DOI(Digital Object Identifier):学術コンテンツの電子データに付与される国際的な識別子です。“http://dx.doi.org/” をDOI文字列の前に置くことで、電子データが存在するURLに変換されます。これにより、恒久的なアクセスを保証する(リンク切れを防ぐ)ことができます。
注意:DataCite DOIの登録費用は2022年度は発生しません。2023年度以降の費用負担は未定です。決まり次第お知らせします。なお、2022年度中に登録みのDataCite DOIについて、2023年度以降追加で費用が発生することはありません。
参考:
研究データ公開支援(図書館機構)
KURENAI(図書館機構)
DataCite(外部リンクです)
Japan Link Center (JaLC) (外部リンクです)
問い合わせ先:附属図書館 研究支援掛
rs660 [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp ( [at] は@に書き換えてください)
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 絵入狂言本3タイトルを公開しました
文学研究科が所蔵する絵入狂言本『狐川今殺生石(きつねがわ いませっしょうせき)』『丹波与作(たんば よさく)』『兩州連理の松(りょうしゅう れんりのまつ)』を公開しました。
絵入狂言本は、江戸時代に刊行された、歌舞伎狂言の筋書をまとめた挿絵入りの本です。
上記3タイトルは、中野文彦氏の旧蔵資料でしたが、現在は文学研究科図書館に所蔵されています。
いずれも零本で本文冒頭が残存するのみですが、主要場面を描いた挿絵や細かい文字で埋め尽くされた版面から、内容を窺い知ることができます。
『狐川今殺生石』
『丹波与作』
『兩州連理の松』
コレクション | レコードID | タイトル | 請求記号 |
文学研究科所蔵 | RB00033834 | 狐川今殺生石 零本 | 国文貴:Kk/58/貴重 |
文学研究科所蔵 | RB00033835 | 丹波与作 零本 | 国文貴:Kk/58/貴重 |
文学研究科所蔵 | RB00033836 | 兩州連理の松 零本 | 国文貴:Kk/58/貴重 |
2022年6月1日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、23,253タイトル、1,872,564画像となりました。
【図書館機構】KURENAIで雑誌『哲學研究』がご利用可能です(1916-2022, 106年分)
京都大学学術情報リポジトリKURENAIで、京都哲學會の会誌『哲學研究』をご利用いただくことが可能です。
『哲學研究』
http://hdl.handle.net/2433/269265
『哲學研究』は、1916年(大正5年)4月に創刊された、わが国でも極めて古い歴史を持つ哲学研究の専門誌です。
西田幾多郎・朝永三十郎ら京都帝國大學文科大學哲學科草創期のスタッフが、創刊に携わりました。
現在、KURENAIでは、創刊号の第1卷第1册から2022年2月に刊行された第607號まで106年分をご利用可能です。
また、最新号も随時追加されます(全文は刊行日から1年後に閲覧可能となります)。
ぜひご利用ください。
【附属図書館学術支援掛】
国立国会図書館「個人向けデジタル化資料送信サービス」の開始
国立国会図書館デジタルコレクションで提供している資料のうち、絶版等の理由で入手が困難であることが確認された資料について、国立国会図書館の登録利用者個人が自身の端末を用いてインターネット経由で閲覧できるようになりました。
これにより、国立国会図書館の登録利用をされている方であれば、従来「図書館送信」対象資料として京都大学附属図書館などの参加図書館の専用端末で閲覧する必要のあった資料が、ご自身の端末で閲覧可能です。
詳細は下記のニュースおよび解説ページをご参照ください。
国立国会図書館の利用者登録については、下記のページをご参照の上ご自身でお申し込みください。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第15冊から第20冊までを公開しました
京都大学文学研究科と総合博物館は、文学研究科が所蔵する重要文化財『大日本史編纂記録』の修復・電子化事業を2017年度から実施しており、このほど修復・電子化が完了した第15冊から第20冊までの322画像を、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
『大日本史編纂記録』は、徳川光圀(1628-1701)による『大日本史』編纂にかかわって、水戸・江戸の彰考館や京都の出張所などの間で交わされた往復書簡の控え等を中心とするもので、書簡総数は6,000点以上にのぼります。のべ42,810件の人名・組織名、のべ15,159件の古記録・古典籍名が言及され、内容も歴史学・文学、儒学・国学思想など広領域に及び、元禄期の出版文化の実態なども示す第一級の史料です。
修復前は、袋綴四つ目綴装の冊子248冊約1万丁で、江戸時代の綴装や修復の杜撰さが否めない状態でした。そこで、長期の保存を確保し、綴じ込まれて見ることができないのど部分(本を見開きにした時の真ん中の綴じ部付近のこと)の記述を明らかにするために、修復・電子化事業を開始しました。これまでに公益財団法人住友財団による文化財維持・修復事業、2021年度国庫補助金 国宝重要文化財等保存・活用事業(美術工芸品)の助成を受けたほか、文学研究科では文学研究科所蔵貴重資料修復基金を設置し、総合博物館でも学内の経費(平成30年度全学経費)を獲得しています。
今後も引き続き事業を推進し、成果を随時京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開していきます。2022年5月17日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、23,250タイトル、1,872,545画像となりました。