文献管理ツール(RefWorks / EndNote Basic)を使う
※RefWorksの提供を2021年3月31日に終了します。(機構ニュースへのリンク)
文献管理ツールとは?
論文執筆に必要な文献をオンラインで蓄積・管理し、論文の引用文献リストを簡単に作成することが可能な、文献管理・論文執筆支援ツールです。
※注意: 文献管理ツールの機能設定にご注意ください
EndNote Basic
Clarivate Analytics社が提供する文献管理ツール。同社のプラットフォーム「Web of Knowledge」と連動して利用できます。どなたでもEndNote Basicがご利用いただけます。
EndNote Basicを使うと、以下のようなことができます。
- オンライン書誌・データベースから文献情報を取り込み、レコードを管理・保存(1アカウントにつき50,000件のレコード・2GBまでのファイルを保存可能)
- 文献の詳細を編集(ノートやキーワードの挿入、フィールドの修正)
- 3,300種以上の投稿規程のスタイルを搭載し、引用情報や書誌事項をフォーマット
- Microsoft Wordで執筆した論文に、EndNote Basicで管理しているレコードを利用して引用情報を付ける(Cite While You Write機能:プラグインが必要)
- Internet ExplorerやFireFox上でウェブのブラウジング中にオンラインソースをEndNote Basicライブラリーに保存
アカウントの作成 / ログイン
EndNote Basicを利用するには、ユーザ登録が必要です。ただし、すでにISI Web of Knowledge等のアカウントを持っている方は、そのアカウントでログインできます。
- EndNote Basicにアクセスする。
- アカウントの「登録」をクリックし、画面にしたがって登録する。
- 登録が成功したら「CONTINUE」をクリックして、Web of Knowkedgeトップに戻る。
- 画面右に表示される「My EndNote Web:Go to My EndNote Web Library」をクリック。
- Agreement が表示されるので、「I agree」をクリック。
- EndNote Webの利用方法の選択画面が表示される。
- Install EndNote Web Plug-in for Cite While You Write and Internet Explorer for Windows: これを選択すると、Cite While You Write(EndNoteで管理している書誌情報をMicrosoft Wordに簡単に取り込める機能)と、Internet ExplorerにEndNote Webツールバーがインストールされる。(*後でダウンロードすることも可能)
- Install EndNote Web Toolbar for Mozilla: EndNote Webツールバーがインストールされる。(*後でダウンロードすることも可能)
- Using EndNote Web without Plug-ins: プラグインなしでEndNoteを利用する。
- 今すぐEndNote Webを使いたい場合、「return to your library」をクリックすると、EndNote Web画面が表示される。
学外からも利用できます。*学外からのアクセスについての重要事項はEndNote Web ヘルプ : ローミング をご覧下さい。
レコードのインポート
レコードのインポート方法は、データベースによってそれぞれ異なります。
【ISI Web of Knowledge からのレコードインポート】
- 検索結果ページで、保存先:「my.endnote.com」をクリック。
- 選択したレコードがEndNote Basic にエクスポートされる。
その他、EndNote BasicからPubMedなどを直接検索してレコードをインポートしたり、ISI Web of Knowledge以外のデータベースからもレコードを取り込んだりできます。
KULINEからのインポートについては、「KULINEからEndNote Basicへ文献情報を取り込むときは?」(KULINE-よくある質問) をご覧ください。
利用マニュアル・ヘルプリンク
RefWorks
RefWorks社が提供するウェブ上で使える文献管理ツール。
初めてお使いになる方は、ユーザー登録をしてください。
*使い方等でご質問がありましたら、こちらから電子リソースチームまで。
RefWorksを使うと、以下のようなことができます。
- 先行研究や必読文献の論文リストを作成
- ゼミなどの必読論文リストを作成してグループで共有・公開
- 書いている論文中に参考文献リストを作成
ユーザー登録
RefWorksを利用するには、事前にユーザー登録をしていただく必要があります。
- RefWorksにアクセスしてください。(学外からアクセスする場合は、Shibbolethで認証してください。)
- 画面上に「次でアカウントを作成 Kyoto University」と表示されていることを確認してください。
- メールアドレスを入力してください。
- 「ProQuestは、お客様の同意なしでアカウントを作成することはできません。」にチェックを入れ、「次へ」をクリックしてください。
- 「ユーザー情報」の画面で、全項目入力して「アカウント作成」をクリックすると登録完了です。
- お名前:お名前(ex. 京大 太郎)を入力してください。
- 関連分野:ご所属の研究科/学部等を選んでください。
- ユーザータイプ:「大学院生」、「学部生」、「教員・研究者」、「研究生等」、「職員等」、「Alumni」、「そのほか」から選択してください。
- 入力したメールアドレスに登録内容が送付されますので、大切に保管してください。
注意事項
※RefWorksの提供を2021年3月31日に終了します。(機構ニュースへのリンク)
(卒業生で利用中の方も2021年3月31日で利用できなくなります。)
- 1年以上RefWorksにログインしていないアカウントは取り消すことがあります。
- 卒業される方へ
- RefWorksは、卒業生の方も、卒業前に使用していたアカウントのままでお使いいただけるようになっています。卒業後も引き続きお使いになる方はご自分のアカウント情報(プロフィール更新)のユーザータイプを「Alumni」に変更してください。
- メールアドレスは、末尾が「kyoto-u.ac.jp」もしくは「@kyoto-u.jp」(京都大学生涯メールサービス)のものに限ります。(必要に応じて転送設定をお願いします。また、50文字以上のメールアドレスは登録できません。)
- Shibboleth認証でご利用されていた場合は、通常のログイン方式に変更してください。ECS-IDの有効期限内にRefWorksへログインし、ログイン名を書き換えることによってそのログイン名での通常ログイン方式に変更できます。
- 利用期間は、京都大学がRefWorksを契約している期間になります。また、京都大学の認証方式の変更等により、お使いいただけなくなる可能性もありますことをご承知おきください。
- 卒業生で利用中の方も2021年3月31日で利用できなくなります。
- なお、RefWorksのデータをEndNoteや他の文献管理ツールへエクスポートすることも可能です。
ログイン
通常のログインと、Shibboleth認証を使って行う方法の2種類があります。
- 通常のログイン
- RefWorksにログイン:RefWorksログイン画面で、ログイン名とパスワードを入力します。
- Shibboleth認証(参考: 文献管理ツールRefWorksをShibboleth認証で利用する)
- RefWorksログイン画面で、「自分の機関の資格情報 (Shibboleth)」から「Kyoto University」を選択します。
- 京都大学のロゴと「京都大学統合認証システム」という表示が現れたら、ECS-IDもしくはSPS-IDでログインします。
※SPS-IDとECS-IDを両方持っている方は、最初にShibboleth認証をおこなった方のIDでログインしてください。
注意事項
- クッキーについての確認画面「Your Choices Regarding Cookies on this Site」が表示された場合は、「AGREE AND PROCEED」をクリックしてください。
- Shibboleth認証を有効にすると、通常のログインの方法では利用できなくなります。元へ戻したい場合は、画面右上の「プロフィール更新」をクリックして、ログインIDを変更してください。
- ユーザー登録完了後にプロフィールを更新する場合、パスワードが必要になります。Shibboleth認証で登録を行うと、パスワードは自動生成され、利用者画面からは確認することができませんので、一度パスワードをリセットしてください。
- RefWorksログイン画面の「ユーザーネームかパスワードをお忘れですか?」をクリックしてください。
- アカウント作成時に入力したメールアドレスを入力し、「アカウントを識別」をクリックすると、そのアドレス宛にメールが送信されます。
- メール本文中の「パスワードを忘れた方」を参照し、任意のパスワードに変更してください。
論文情報を取り込んで自分用の論文リストを作る
自分用の論文リスト(例:iPS細胞論文についての論文リスト)を作ることができます。レコードのインポート方法は、データベースによってそれぞれ異なります。
詳しい使い方はRefWorks 2.0 Quick Start GuideやRefWorks 2.0 User Guideをご覧ください。
注意事項
- エクスポートの際に「どのバージョンのRefWorksをエクスポートしますか?」という画面が表示されたら、「古いRefWorksにエクスポート」を選択してください。
【論文データベースからダイレクトに論文情報を取り込む】
KULINE、CiNiiやScopus、ScienceDirect、医中誌Webなど一部のDBは、検索結果から直接論文情報(タイトルなど)を取り込むことができます。
- ScienceDirect
- Scopus
- CiNii:検索結果の
から (ex. https://ci.nii.ac.jp/naid/110004774758/)
- KULINE:「KULINEからRefWorksへ文献情報を取り込むときは?」(KULINE-よくある質問)をご覧ください。
【京大ArticleLinkerからダイレクトに論文情報を取り込む】
京大ArticleLinker の「文献情報」画面から直接論文情報(タイトルなど)を取り込むことができます。
- 画面右の「エクスポート」をクリックしてください。
- 「RefWorksへエクスポート:Directly to RefWorks」にチェックを入れ、「エクスポート」をクリックしてください。
ex. Gibbons, GW. Action integrals and partition functions in quantum gravity. Physical review. D, Particles and fields. 15. 1977.
【テキストファイルとして取り込む】
ダイレクトに取り込めないデータベースのレコードは、テキスト形式で保存したものを取り込むという方法でのインポートが可能です。詳細は RefWorksインポート方法をご確認ください。 ex. CiNii, Web of Science, SciFinder
- データベースでの検索結果を自己端末の任意の場所にテキスト形式(*.txt)で保存してください。
- RefWorksを開き、画面左のメニューから、「レコード」→「インポート」をクリックしてください。
- 先ほどダウンロードしたテキストファイルを指定し、適切なファイルタイプを選択してください。
- 「インポート」をクリックしてください。
【RefWorks上からDBを検索して論文情報を取り込む】
PubMedなど一部のデータベースは、RefWorks上から検索でき、その検索結果の論文情報をダイレクトに取り込むことができます。
- RefWorks にログインし、画面メニューの「検索」→「外部データベース」をクリックしてください。
- 検索するデータベースを選択してください。
- 検索結果から取り込みたい論文にチェックを入れ「インポート」をクリックしてください。
【RSSフィードから取り込む】
ウェブサイト情報やウェブサイト上に記載されている文献情報をRefWorksに簡単に取り込むことができます。
- データベースの検索結果画面でRSSフィードのアイコン
をクリックし、表示されるURLをコピーしてください。
- メニューバーから「検索」→「RSSフィード」をクリックしてください。
- 「RSSフィードURL」にコピーしたURLを貼り付け、「RSSフィードを追加」をクリックしてください。
- 登録したRSSフィードをクリックして、取り込みたいレコードにチェックをいれ、「インポート」をクリックしてください。
【RefGrab-It(レフグラブイット)を利用してWebページから取り込む】
RSSリーダー機能を利用してWebサイト上で配信されているRSSフィードを直接取り込むことができます。※対応ブラウザは、Windows OS(Internet Explorer, FireFox) / MacOS(FireFox)です。
- RefWorksにログインし、メニューバーから「ツール」→「RefGrab-It」をクリックしてください。
- 「RefGrab-It Bookmarklet」の欄に表示される「RefGrab-It」を「お気に入り」もしくは「ブックマーク」に追加します。
- RefWorksに取り込みたいWebサイトを閲覧中に「お気に入り」(またはブラウザのツールバーの「リンク」)から「RefGrab-It」を選択してください。
- 「詳細の表示」をクリックすると、別ウインドウに表題、URL、作成日、最終更新日などのサイト情報が表示されます。取り込みたい情報にチェックを入れ、「RefWorksにインポートする」をクリックしてください。
- ウェブサイトにISBN, PubMed ID, DOIの情報が含まれている場合は文献情報を自動的に検索して表示します。ページ上にある情報がARTICLES, BOOKS, RSSなど種類別に分かれてリンクが設定されていますので必要な情報のリンクをクリックしてからインポートしてください。
【手入力で論文情報を書き込む】
- 画面メニュー「レコード」→「新規追加」をクリックしてください。
- 「新規作成」画面で必要な論文情報を書き込んで「保存」してください。
論文リストを公開・共有する
RefShareという機能により、作成した文献リストをフォルダごとに公開・共有することができます。ゼミや研究グループの課題・必読文献リストや自分の業績リスト公開としてご活用ください。
- RefWorksを契約していない人でも見られるURLを生成することができます。
- RefShareで公開したデータベースのWebページをRSS配信することができます。
- RefShareで公開したデータベースのレコードにコメントを付与することができます。
論文情報を参考文献の書式で書き出す
RefWorksに取り込んだ論文情報を、自分が書いている論文の引用文献・参考文献(Reference)に書き出す(エクスポートする)ことができます。
- 投稿雑誌の参考文献書式に合わせてエクスポート(2008年10月現在で1250誌以上の書式で出力可能)
- 大学の紀要や、機関独自のデータベースでの出力フォーマットカスタマイズも可能
- 「Write-N-Cite」という機能をインストールして、論文を作成中にWord文書に引用組み込み
- 【「Write-N-Cite」ダウンロード手順】「ツール」→「Write-N-Cite」→「Downloads」(WNC_Install_Guide_2015.pdf(English))
利用マニュアル・ヘルプリンク
- 現行RefWorks
- RefWorksとは(by サンメディア株式会社)
- User Guide (動画によるチュートリアル)(by サンメディア株式会社)
- RefWorks 2.0 Quick Start Guide (by サンメディア株式会社)
- RefWorks 2.0 User Guide (by サンメディア株式会社)
- RefWorks FAQ(by サンメディア株式会社)
- 新RefWorks
- 新RefWorks日本語ユーザーガイド (by サンメディア株式会社)
- RefWorks Citation Manager利用ガイド (by サンメディア株式会社)
その他の文献管理ツール
文献管理ツールには、他にも有料のものやフリーのものが数多くあります。
※図書館が提供しているサービスではありませんので、障害や質問等にはお答えできません。
Mendeley
完全フリーの多機能文献管理ツール。ウェブとデスクトップ両方で文献を管理できます。iPhoneにも対応。文献管理にとどまらず、情報共有を簡単にすることを目的として開発されています。
TogoDoc
日本発・生命科学者のための文献管理トータルソリューションツール。フリーです。PubMed必読論文を自動推薦してくれます。
EndNote (CD-ROM版)
Clarivate Analytics社が提供する文献管理ツール(有料)。アプリケーション(CD-ROM)版。講習会資料など詳しくは医学図書館のページをご覧ください。
Zotero
Firefoxブラウザ(ver.2以上)のプラグインとして無償で提供されている文献管理ツール。論文情報や論文ファイルの保存、タグ付け、書誌情報の自動抽出、引用文献形式でのエクスポートなどの機能を備えています。
Papers
Mekentosj社が販売するMacintosh用の文献管理ツール(有料)。
文献管理ツールの機能設定にご注意ください
自動ダウンロード機能の使用禁止
文献管理ツールには、複数のPDFファイルを一括で自動ダウンロードできる機能を持つものがありますが、京都大学ではご利用いただけません。出版社・学会に「プログラム等を利用した自動操作による一括した大量ダウンロード」(=不適切利用)とみなされ、京都大学からのすべてのアクセスを遮断される場合があるためです。
認証情報設定の禁止
文献管理ツールの中には、設定に利用者の認証情報を入力することで自動的に文献を取得する機能を持つものもあります。こちらについても利用者の意図しない場面でシステマティックダウンロードと判断され遮断されてしまうこともありますので、文献管理ツールに認証情報を設定しないでください。