【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 三条大橋高札場図など、京都関係資料792タイトルを電子化・公開しました

 投稿日時:2022-03-31 (1479 ヒット)

中井家絵図・書類は、江戸幕府京都大工頭の中井家伝来の図面等約2,500点からなる資料です。今回公開したのはそのうち地理之部作事小屋図制度之部の合計141タイトルです。
制度之部には、江戸時代に京都の三条大橋西詰にあった高札場(幕府の法令を記した板札を掲示する場)の絵図が含まれています。三条大橋高札場は、土佐藩士が高札を引き抜こうとして新選組と斬り合いになった、三条制札事件の舞台でもあります。元禄12年(1699)の定書の写しもあり、当時の様子が鮮やかに蘇ります。

三条大橋高札場図

左上:「元禄十二卯年三條高札塲江御掛免相成候定書并寸法寫」、左下:「橋梁圖11」(三条大橋の絵図。橋の北西に「高札屋形」とあり)、右:「三條大橋高札塲繪圖

 

また、今回初めて電子化した京都町方文書651タイトルは、1600年代から1800年代までの京都下丸屋町・橋西二丁目における年行事関係文書、寺請状、借屋請状、引取証文、その他証文類などの記録資料で、庶民の暮らしぶりを今に伝えます。
京都の一定地域に関する200年間に及ぶ定点観測記録をご覧ください。

養子証文之事

「養子証文之事(伊三吉養子ニ付)」 左:証文、右:包紙

 

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 谷村文庫、中院文庫、平松文庫などから1,707タイトルを電子化・公開しました

 投稿日時:2022-03-31 (1812 ヒット)

附属図書館が所蔵する谷村文庫中院文庫平松文庫などから、1,707タイトルを電子化・公開しました。

谷村文庫の『筑紫日記 上下』は、南北朝時代の武将・歌学者である今川了俊(いまがわりょうしゅん 1326-1420)の日記です。
江戸時代の本草学者である松岡玄達(まつおかげんたつ 1668-1746)が享保8年(1723)に写したもので、松岡による註がびっしりと書き込まれています。
怡顔斉」「松岡氏図書」「怡顔斉図書」の旧蔵印が見られるほか、見返しには松岡が手掛けた能の開口文が複数貼り付けられています。

筑紫日記

筑紫日記 上下』 左上:本文と、右上:表紙、左下:旧蔵印、右下:開口

 

中院文庫の『中院通村日記』は、中院通村(なかのいんみちむら 1588-1653)による自筆の日記3枚です。寛永3年(1626)10月の内容が記されています。
中院文庫は故中院通規伯爵の旧蔵書です。中院家一門は国文学史上に顕著な業蹟を残しており、特に同家14代通勝(みちかつ 1558-1610)、15代通村は国文学に造詣深く、和歌の巧手として名声をうたわれ、近世国文学に大きく寄与しました。

中院通村日記

中院通村日記

 

※今回公開した資料のうち1,689タイトルの電子化は、国文学研究資料館が実施する「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)に拠点大学として参加して実施しました。

 

 

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: サンスクリット語写本および『蝦夷地一件』『蝦夷廟議』を公開しました

 投稿日時:2022-03-31 (2035 ヒット)

文学研究科が所蔵するサンスクリット語写本118タイトルおよび『蝦夷地一件』『蝦夷廟議』を公開しました。

▼文学研究科所蔵

 

サンスクリット語写本は、京都帝国大学で梵語学梵文学講座を開講した榊亮三郎教授(1872-1946)が、ネパールにて収集したものです。1977年に文学研究科図書館へ正式に移管されました。
資料の一般公開を機に、目録であるA succinct catalogue of the Sanskrit manuscripts in the possession of the Faculty of Letters, Kyoto University compiled by Kiyotaka Goshima and Keiya Noguchi. Society for Indic and Buddhistic Studies, Kyoto University, 1983 が編纂されました。今回の書誌メタデータ作成にあたり、同目録の記述を「注記」に引用しています。

Saptaśatikâ Prajñâpâramitâ

Saptaśatikâ Prajñâpâramitâ

 

蝦夷地一件』は、天明4年(1784)から寛政2年(1790)までの、江戸幕府における蝦夷地問題をめぐる公文書の集成です。
原本は全七巻あり、一之巻、四之巻は長らく不明でしたが、文学研究科の写本は一之巻から五之巻までを備えています。(参考:岩﨑奈緒子『近世後期の世界認識と鎖国』

蝦夷地一件

『蝦夷地一件』 左:ヲロシヤ人と蝦夷人、右:懸刀

 

蝦夷廟議』は、寛政4年(1792)にロシア最初の遣日使節ラクスマンが来航した際の公文書の集成です。

蝦夷廟議

蝦夷廟議

 

 

【メンテナンス】図書館ネットワークサービス(KULINE等)の一時休止について(3/30 20:30~21:00)

 投稿日時:2022-03-29 (1457 ヒット)

システムメンテナンスのため、下記のとおり図書館ネットワークサービスを一時休止いたします。
ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
※作業が終了次第、サービスを再開します。

■休止期間: 2022年3月30日(水) 20:30 から21:00 (作業完了次第復旧予定)

■休止するサービス
1.蔵書検索KULINE
2.オンライン申込機能(貸出更新・予約・ILL依頼(文献複写・現物貸借)等)
3.MyKULINE

※ KULINE休止中の蔵書検索について
  KULINE休止中に京都大学の蔵書を検索する場合は、CiNii Booksから図書・雑誌を検索してください。
  詳細は「KULINE 休止中に京都大学の蔵書を検索するには」 をご覧ください。

※ 以下のサービスは通常通り利用できます。
  ・電子ジャーナル・電子ブック・データベース(含電子ジャーナル認証システム)
  ・京都大学学術情報リポジトリ (KURENAI)
  ・京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
  ・図書館機構・附属図書館ホームページ

 

【解決しました】【図書館機構】Elsevier ScienceDirectの電子ジャーナルへのアクセスが遮断されています

 投稿日時:2022-03-29 (3061 ヒット)

2022年3月30日 にアクセス制限が解除されました。

Elsevier ScienceDirectの電子ジャーナルに対し過度なアクセスがあったとして、3月29日9時40分からアクセスが遮断されています。
復旧に向けて対応中です。

電子ジャーナル・電子書籍の出版社は、本文に限らず、目次やアブストラクトも含め、すべてのページに過剰な頻度でアクセスし、サーバに負荷をかける行為を禁止しています。
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2月28日にお知らせした『電子ジャーナル、データベースのご利用に関する注意』をご一読の上、ブラウザやプラグイン(特に文献管理ツールのプラグイン)を再設定してください。

[図書館機構]