復旧しました→【トラブル】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
復旧し、サービスを再開しました (2025/04/28/13:00)。
2025年4月28日9:30現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブにアクセスできない障害が発生しています。
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[附属図書館研究支援第二掛]
サービスを再開しました→【メンテナンス】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(3/31 9:00-9:15)
※メンテナンスを完了し、サービスを再開しました(2025/3/31 9:10)。
システムメンテナンスのため、京都大学貴重資料デジタルアーカイブは下記の日程でサービスを停止します。
【2025年3月31日(月)午前9時から(約15分間)】
※メンテナンス作業が終了次第、サービスを再開します。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、あらかじめご了承ください。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館が所蔵する教王護国寺文書より310点を公開しました
教王護国寺文書【きょうおうごこくじもんじょ】は、昭和12年(1937)頃、赤松俊秀氏が東寺の宝蔵で発見した文書です。戦後、京都大学が借用して整理と翻刻を行い、昭和43年に京都大学に譲渡されました。昭和46年には国の重要文化財に指定されています。文書の年代は平安時代から安土・桃山時代に及び、点数は3043点を数えます。
今回はこの中から310点を、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
「播磨国矢野荘西方河成・水損内検帳」は、東寺領荘園播磨国矢野荘の荘官が貞和5(1349)年に発生した水害の被害状況(水損・河成)を報告したものです。
「播磨国矢野荘公田分学衆方年貢并雑物等算用状」は、矢野荘から納められた年貢・雑物を代官が寺家に報告したものです。「庄下用」の項目から、守護の赤松氏が現地に様々な負担を求めていることがわかります。
「東寺湯結番定文」は、東寺の大湯屋運営のための湯役当番を定めたものです。僧侶や荘園など様々な主体が当番をつとめていたことがわかります。
2025年3月27日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,905タイトル、2,155,567画像となりました。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館が所蔵する「山城国吉田村古図」を公開しました
京都大学貴重資料デジタルアーカイブに、総合博物館が所蔵する「山城国吉田村古図」を公開しました。
「山城国吉田村古図」は、現在の京都大学吉田キャンパスにあたる地域を含む、山城国愛宕郡吉田村の土地所有の状況を示した彩色の絵図です。
縦176センチ、横265センチの大きな地図に、字名や地番、面積、所有者に年貢納入先などが細かく書き込まれています。描かれた内容より、18世紀後期から19世紀中期に作成されたと推定されます。
(上)全体、(左下)田畑、(右下)宅地
「山城国吉田村古図」の原本は、2025年3月19日(水)~5月11日(日)に京都大学総合博物館にて開催中の「2024年度特別展 文化財発掘Ⅺ 「吉田遺産探訪 遺跡・古図・剣鉾」」で見ることができます(※3月19日~4月13日は複製の展示のみのためご注意ください)。
2025年3月19日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,595タイトル、2,154,630画像となりました。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 総合博物館が所蔵する和蘭文書12点を公開しました
京都大学貴重資料デジタルアーカイブに、総合博物館が所蔵する和蘭(オランダ)文書12点を公開しました。
和蘭文書は、1827年の「ハンデルスマートスハッペイ号」の出島来航にかかわる文書、全12点です。文書の作成者に名の見えるメイラン(Meijlan, Germain Felix)は、文政9(1826)年8月から天保1(1830)年10月まで、長崎のオランダ商館長を務めました。
購入台帳には、明治44(1911)年7月17日に「ホーレンディツセルハンデルインジャパン(和蘭文書)1818-27」を「1部(12枚)」「買入」とあります。書誌の「内容記述」に、日欧関係史研究の先駆者で、当時旧制東京外国学校長を務めていた村上直次郎作成の目録を引用しました。
2025年3月4日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,594タイトル、2,154,629画像となりました。
レコードID | タイトル | 年(和暦) | 所蔵館 |
RB00034908 | 日本航路の船長に対する訓令 | 1818(文政1)年5月7日 | 総合博物館 |
RB00034909 | 日本に関する追加訓令 | 年月日未詳 | |
RB00034910 | 和蘭商業会社の商館と和蘭船長との間に締結したる契約 | 1827(文政10)年 | |
RB00034911 | メイランの命令書 | 1827(文政10)年11月9日 | |
RB00034912 | メイラン書翰 | 1827(文政10)年9月11日 | |
RB00034913 | 日本行船舶の国旗掲揚に関する規定の写 | (1760(宝暦10)年6月14日) | |
RB00034914 | メイランの命令書 | 年月日未詳 | |
RB00034915 | メイランの通知書 | 1827(文政10)年7月26日 | |
RB00034916 | メイランの書翰 | 1827(文政10)年7月25日 | |
RB00034917 | 和蘭船輸入商品目録 | 年月日未詳 | |
RB00034918 | 和蘭船輸出商品目録 | 年月日未詳 | |
RB00034919 | 和蘭船輸入商品重量目録 | 年月日未詳 |
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 駿河伊達文書(近世分)65点を公開しました
京都大学貴重資料デジタルアーカイブにて、総合博物館が所蔵する駿河伊達氏伝来の古文書(近世分)65点を公開しました。
伊達政宗で知られる奥州伊達氏と祖を同じくする一族は、中世は駿河の国人として、そして近世は美作津山藩の藩士として存在しました。この駿河伊達氏伝来の古文書は、総数121点で、時期としては南北朝期から明治初年にわたるものです。
今回公開したのは、近世初頭から明治時代にかけての文書です。様々な内容の文書を含みますが、その中心をなすのは、元禄3(1690)年から翌年にかけての伊達の家名をめぐる争論関係の文書です。
中世文書56点は別途公開していますので、あわせてご覧ください。
2025年2月13日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,582タイトル、2,154,597画像となりました。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 「菊亭文庫」より『文机談』など7タイトルを公開しました
附属図書館が所蔵する「菊亭文庫」より、『文机談』など7タイトルを京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
「菊亭文庫」は西園寺実兼の四男兼季を祖とする菊亭家伝来の文書・典籍・美術品のコレクションです。菊亭(今出川)家は清華家(太政大臣に就任できる公家の家柄)であり、また琵琶の演奏を家業としていました。そのため、本文庫には朝廷の諸公事に関わる資料や音楽書が多く含まれています。また自筆本・古写本を含む各時代の日記資料も本文庫の特徴です。
「菊亭文庫」は大正10, 12(1921, 1923)年に故菊亭公長侯爵から永久寄託され、その後2021年1月に菊亭家関係文書・美術品と合わせた総点数1,833点からなるコレクションとして附属図書館に正式に寄贈されました。
『文机談』は、文永年間(1264-1275)に成立した、琵琶を中心とする音楽説話集です。琵琶の流派や伝承者の逸話を生き生きと描いており、平安時代から鎌倉時代にかけての音楽史を知る上で重要な資料です。第二冊には、琵琶をたしなんだ鴨長明の「秘曲づくし」の話が記されています。
菊亭家の伝では作者である文机房隆圓(ぶんきぼう りゅうえん)の自筆本とされますが、実際は成立から間もない鎌倉時代末期の書写本と見られています。『文机談』の伝本九種の中で、菊亭本が最も古く、落丁はあるものの五巻五冊が現存します。
第二冊から第五冊は、消息(手紙)などの紙背(裏面)を使用して記されています。電子化にあたり、劣化した紙を修復するとともに、本を解体して全ての紙背文書を撮影しました。今回初公開となる紙背文書が精査されることで、今後、書写年代の確定などが期待されます。
その他、戦国時代の公卿・万里小路惟房(までのこうじ これふさ; 1513-1573)の自筆日記である『惟房公記』や、菊亭家の邸宅指図など6タイトルを公開しました。
「邸宅指図」
2025年1月30日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,517タイトル、2,154,407画像となりました。
レコードID | タイトル | 著者 | 請求記号 | コレクション |
RB00028140 | 文机談 | (僧)隆円著 | 菊||フ||12 | 菊亭文庫 |
RB00028331 | 白馬節会 | 菊||巻||82 | 菊亭文庫 | |
RB00028346 | 日次記 不足 | 藤原宣胤并寫 | 菊||巻||99 | 菊亭文庫 |
RB00028352 | 惟房公記 | 菊||巻||103 | 菊亭文庫 | |
RB00028364 | [不知記] | 菊||巻||114 | 菊亭文庫 | |
RB00028365 | [不知記] | 中山定親記カ | 菊||巻||115 | 菊亭文庫 |
RB00034905 | 邸宅指図 | 文書9-25 | 菊亭文庫 |
サービスを再開しました→【緊急メンテナンス】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(2024年11月25日)
※メンテナンスを完了し、サービスを再開しました(2024/11/25 13:30)。
緊急メンテナンスのため、京都大学貴重資料デジタルアーカイブは現在サービスを停止しています。
メンテナンス作業が終了次第、サービスを再開します。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、あらかじめご了承ください。
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 西田幾多郎が長男の死を悼んで寄贈した本を公開しました
西田幾多郎氏が長男の死を悼んで寄贈した本を、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
西田幾多郎(にしだ きたろう; 1870-1945)氏は日本を代表する哲学者の一人ですが、私生活では度重なる家族の死や病に苦悩した人でもあります。
大正9(1920)年6月、旧制第三高等学校の卒業を間近に控えていた長男・謙(けん)氏が、腹膜炎のため23歳で急逝します。大正9年11月、西田氏は「為亡兒謙記念」(亡児謙の記念と為(な)す)と墨書した哲学書6タイトルを旧制第三高等学校図書館(現在の京都大学吉田南総合図書館)へ寄贈しました。
そのうち3冊には、三高の制服姿の謙氏の写真が貼り付けられ、自作の短歌あわせて6首が書きつけられています。「すこやかに二十三まですごし来て夢の如くに消え失せし彼」「徒(いたづら)にむくろ残りて人並にのみて食ひて笑ひてぞ居る」などの短歌には、最愛の子を失った深い悲しみが率直な言葉で綴られています。
Werke : Auswahl in sechs Bänden Bd.1 見返しと扉
寄贈された図書は、当時は一般図書として利用されていましたが、現在は貴重書に指定されています。西田氏は、息子の名前を記した本が母校の図書館で末永く保存され、人々の目にふれることを願ったのかもしれません。「哲学の動機は「驚き」ではなくして深い人生の悲哀でなければならない」と語った哲学者の、最大の悲哀があらわれた資料です。
2024年11月13日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,510タイトル、2,154,091画像となりました。
(今回の電子化では、資料本文は対象とせず、書き込み部分のみデジタル化・公開を行いました)
※参考
京都学派アーカイブ「西田幾多郎「悲哀の哲学」の現場」より、「西田幾多郎三高寄贈本について」(2024年11月13日確認)
所蔵館 | レコードID | タイトル | 請求記号 |
吉田南総合図書館 | RB00034320 | [西田幾多郎遺墨](Kritik der reinen Vernunftより) | 210||||179||三高洋 |
RB00034321 | [西田幾多郎遺墨](Werke : Auswahl in sechs Bänden Bd.1より) | 210||||180||三高洋 | |
RB00034322 | [西田幾多郎遺墨](Präludien : Aufsätze und Reden zur Einführung in die Philosophie Bd.1より) | 210||||181||三高洋 | |
RB00034323 | [西田幾多郎遺墨](Einleitung in die Philosophieより) | 210||||182||三高洋 | |
RB00034324 | [西田幾多郎遺墨](Der Gegenstand der Erkenntnisより) | 210||||183||三高洋 | |
RB00034325 | [西田幾多郎遺墨](The four historical conceptions of beingより) | 210||||184||三高洋 |
【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第56冊から第61冊までを公開しました
京都大学文学研究科と総合博物館は、文学研究科が所蔵する重要文化財『大日本史編纂記録』の修復・電子化事業を2017年度から実施しており、このほど修復・電子化が完了した第56冊から第61冊までの202画像を、京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。
『大日本史編纂記録』は、徳川光圀(1628-1701)による『大日本史』編纂にかかわって、水戸・江戸の彰考館や京都の出張所などの間で交わされた往復書簡の控え等を中心とするもので、書簡総数は6,000点以上にのぼります。のべ42,810件の人名・組織名、のべ15,159件の古記録・古典籍名が言及され、内容も歴史学・文学、儒学・国学思想など広領域に及び、元禄期の出版文化の実態なども示す第一級の史料です。
修復前は、袋綴四つ目綴装の冊子248冊約1万丁で、江戸時代の綴装や修復の杜撰さが否めない状態でした。そこで、長期の保存を確保し、綴じ込まれて見ることができないのど部分(本を見開きにした時の真ん中の綴じ部付近のこと)の記述を明らかにするために、修復・電子化事業を開始しました。これまでに公益財団法人住友財団による文化財維持・修復事業(2017-2022年度)、国庫補助金 国宝重要文化財等保存・活用事業(美術工芸品)(2021-2023年度)の助成を受けたほか、文学研究科では「文学部・文学研究科基金-所蔵貴重資料修復」(文学研究科所蔵貴重資料修復基金より引継ぎ)を設置し、総合博物館でも学内の経費(平成30年度全学経費)を獲得しています。
今後も引き続き事業を推進し、成果を随時京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開していきます。2024年11月8日現在 、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、25,504タイトル、2,154,076画像となりました。