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フランス国民議会議事録 (フランス コクミン ギカイ ギジロク)
La collection des Proces-verbaux de l'Assemblees nationale

1789年の制憲議会以来、フランスの議会は、それぞれ自らの議事録を編集し、国立印刷局で印刷・公刊した。

本コレクションは、制憲議会から帝政期の立法院までの各議会の公式議事録のedition originale 収集したものである。

議事録の内容は、制憲議会28巻(公式議事録の作成は1789年6月17日以後であるが、同年12月10日法によって、5月5日の三部会召集から国民議会成立までの経過についても104頁にまとめて第1巻のはじめに収録してある)、立法議会16巻、国民公会72巻、Directoire期(総裁政府期)の五百人院48巻(第42巻のみ欠)、Consulat期(統領政府期)から帝政期の立法院49巻(1799-1813.12.29まで)、Tribunat 61巻 (1799-1807.9.18まで)である。

なお、このコレクションには、国民公会議員で最初の archiviste de la Republique に任命され、革命期の貴重かつぼう大な文書の収集・整理に尽力した Armand-Gaston Camus の指導の下に、共和歴7年 (1798-99) から1811年にかけて作成・出版された Table des matieres、des noms de lieux et des noms de personnes.計17巻 (1巻約600頁、ただし、国民公会期の table は、当時 table manuscrite のままで印刷されていなかったため、ここには収められていない。)が含まれている。この Tableは、1789年から1808年に至る期間の各議事録に収録された事項・人名に関する詳細な索引であり、研究にとって極めて有名な手引きとなるものである。

このコレクションは、革命から帝政期の当時に出版された初版本であり、その後に出版された各種の texts, documents, collections の底本となったものというばかりでなく、また、たとえば革命史研究に不可欠な資料とされる Le Moniteur に再録されていないパリ各セクションの請願書や建白書などをも含んでおり、フランス革命史研究の最も重要な一次資料として誠に貴重なものといえよう。 CW : 制憲議会 28巻 -- 立法議会 16巻 -- 国民公会 72巻 -- Directoire期(総裁政府期)の五百人院 48巻(第42巻のみ欠) -- Consulat期 (統領政府期)から帝政期の立法院 49巻 (1799-1813.12) -- Tribunat 61巻(1799-1807.9) -- Table des matieres, des noms de lieux et des noms de personnes 17巻(1798-1811)

静脩 : 京都大学附属図書館報 vol. 16 no. 1 (1979.5) p. 5

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