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全学共通科目「学術情報リテラシー入門」 >

平成26年度:授業で寄せられた質問と先生からの回答

質問 回答

【第2-4回】
「分類の一般概念と分類理論」
(平26. 10/8,10/15,10/22)

[Q.1]        
 分類が2種類以上(NDC、NDLC, etc.)あっても大丈夫なものなのでしょうか。
 混乱等が起きたことはないのですか。

[A.1]
 附属図書館の場合もそうですが、1館内に二つの分類が混在している場合があります。
 本来であれば、分類方法を変更した際に、新分類に従って以前に受け入れした資料を再分類すればよいのでしょうが、そのための予算を割くことが難しく、だいたいの場合は、○○年までの受け入れは、旧分類ということで一カ所に固め、それ以降は新分類で整理していきます。
 なぜこのようなことが起こるのかというと、個別の館の事情もありますが、授業でも指摘されていたように分類方法によって、適切やコレクション規模や、整理しやすい分野など得意・不得意があり、図書館が成長していくとともに、以前の分類が窮屈になり脱ぎ捨てていかなくては機能しなくなることがあるからです。
 分類そのものも多くの人が検討を重ねて年々成長してきますが、やはり時代や図書館の変化に完全に対応できる完璧な分類はありませんので、上記のような状態にあります。館によって採用分類が違うのも、同様の理由で、完全な分類方法がないからということにつきるかと思います。(北村由美)

[Q.2]        
 世界的に統一された分類はないんですか?

[A.2]
 ありませんが、主流となる分類が二種類あります。
 一つは、日本十進分類法(NDC)の元となっているデューイ十進分類法(DDC)で、教育学や図書館学の分野で知られるジョン・メルヴィル・デューイが1874年に弱冠22歳で発表した、分類法です。DDCは、その後今日まで改訂を重ねられ続けてきており、世界各国で広く活用されています。
 もう一つは、国立国会図書館分類法(NDL)の元となっているアメリカの議会図書館が1899年に、新館を建てた際に採用された米国議会図書館分類法(LC)です。授業の中でも指摘されていましたが、十進分類はどちらかというとそれほど規模が大きくない図書館に向いていますし、国立図書館や大規模な大学図書館はLC型の分類の法が適しているといえます。LCも今日まで改訂が重ねられ続け、より時代にあった分類法となっています。
(北村由美)


作成日:2014.10.31 更新日:2014.10.31 附属図書館 参考調査掛
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