KURENAI: 【特別インタビュー】附属図書館研究開発室・古賀崇准教授

 投稿日時:2009-03-03 (6163 ヒット)
2009年1月、京都大学附属図書館研究開発室の専任教員として、古賀崇准教授が着任されました。 このたび、京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で古賀先生の論文を公開しましたので、この機会に研究内容等についてインタビューさせていただきました。 ○Koga, Takashi. Government Information and Roles of Libraries and Archives: Recent Policy Issues in Japan. Progress in Informatics. No.1, Mar. 2005, p. 47-58. http://hdl.handle.net/2433/70382 ○Koga, Takashi. Innovation beyond Institutions: New Projects and Challenges for Government Information Service Institutions in Japan. World Library and Information Congress: 71st IFLA General Conference and Council. Oslo, Norway, Aug. 14-18, 2005. http://hdl.handle.net/2433/70380 ○Koga, Takashi. Policy Issues regarding Electronic Government and Web Accessibility in Japan. World Library and Information Congress: 72nd IFLA General Conference and Council. Seoul, Korea, Aug. 20-24, 2006. http://hdl.handle.net/2433/70381 ○古賀, 崇. 学術情報流通のグローバル化と政策課題: IFLA(国際図書館連盟)関連会議参加を通じて. 京都大学図書館機構平成20年度第3回講演会「図書館の目指す先に見えるもの−図書館の未来戦略・未来地図−」講演資料(2009年2月23日). http://hdl.handle.net/2433/70898 【特別インタビュー】 ■どのような研究をなさっていらっしゃいますか?
 中心的な研究テーマは「政府情報へのアクセス」です。もともと政府の情報公開に関心があったのですが、法律や規則の解釈だけでなく、図書館を通じての政府刊行物の提供や文書管理・記録管理といった具体的な仕組みをどうするか、という点にこそ情報公開改善のカギがあるだろう、という思いで研究を進めてきました。さらに、電子政府の進展とそこでの図書館・文書館・記録管理の役割、という関心からも研究を行っています。  現在では図書館と文書館(アーカイブズ)の双方に足場を置いて研究に取り組んでいますが、特に「情報政策の中での図書館・文書館の位置づけ」というのを意識しています。情報政策というのは「情報の生産・流通・利用の望ましい在り方に関して政府が定める基本的方針と、それを実現するための手段・事業」とまとめられますが、特にさまざまな関係者(ステークホルダー)がもつ利害関心と、その調停・調和の方法を意識する必要があります。大学図書館活動や学術情報の流通・利用についても、こうした政策的視点から取り組むことが必要だと考えています。
■KURENAIの取組みをどのように思われますか?
 意義としてまず挙げられるのは、京都大学の研究成果を広く発信し社会貢献にも寄与するという点、また多少なりとも信頼性のある情報をネット上に提供するという点です。それから大学図書館の立場から言えば、大学図書館がより主体的に学術情報の流通に関与する、また研究者とよりダイレクトにつながりをもつ、というかたちで大学図書館の存在意義の向上につながるのではないか、と思います。  今後の課題としては、まずリポジトリ上のコンテンツの保存について真剣に考える必要があります。デジタルな情報ということで、ハードウェア・ソフトウェアの更新にどう対処するか、また外部からの侵入や災害にどう備えるか、などの課題に取り組まないといけません。この点については海外の先行事例を参照しつつ、日本なりの、あるいは京大なりの解決法を構築することも求められるでしょう。  また、KURENAIの活用事例(研究成果のアピールや授業への活用など)を図書館としてどう発信するか、学術出版社との関係をどう再構築するか、などの課題もありますが、いずれも「大学図書館が学術情報流通の新しい地平を切り拓く」という点で、わくわくするような課題だと考えます。さらに、KURENAIを軸とした京大の図書館としての試みを、大学図書館界や研究者のコミュニティなどと広く共有できるようにできるといいな、と思っているところです。
■今後図書館とどのような活動をなさっていきたいですか?
 リポジトリをめぐる課題は上述の通りですが、より広い視点で言うと、大学活動の中で生産される情報・データ等をどう管理し活用・発信するか、という点に取り組む必要があります。この点に関しては、学内でも大学文書館、総合博物館、研究資源アーカイブなどの組織が、それぞれの使命と役割を担って活動しています。図書館としてもこれらの組織とどのような関係をつくり連携していくかが課題になると思いますし、私もこの点に貢献できればと思っています。  また、2月23日の講演(参照: http://hdl.handle.net/2433/70898 )と関連する点ですが、図書館としては「アピールしたい相手を明確にしつつ、的確な発信を行うこと」を心がけないといけない、というのを常々思っているところです。上記の講演では国際的発信という点に重点を置いたのですが、国内にしても、また学内にしても、「相手は図書館のことをどう思っているか、図書館はどう見られたいか」ということを意識する必要があります。これは最初に述べた情報政策やステークホルダーのこととつながる話です。私としてもさまざまな場面で、リポジトリに限らず「図書館の発信力」を高める ための取り組みを行っていきたいと思います。
古賀先生、お忙しい中、ありがとうございました。 今後、京大リポジトリ事業では、古賀先生とご一緒にKUERNAIを成長させていく予定です。 [附属図書館電子情報掛]
 

【講習会】Web of Science/EndNote Web/JCR インターネット講習会のご案内(3/9, 26)

 投稿日時:2009-02-26 (3725 ヒット)
Web of Science、EndNote Web、Journal Citation Reports のインターネット講習会をご案内致します。 ★3月は9日(月)、26日(木)です。 内容は以下の通りです。 ************************************************************ ★★講習会に参加するには、登録が必要です★★ 下記ホームページより登録をお願いいたします。 https://www.thomsonscientific.jp/training/web/wos/index.shtml 3月9日(月) 1) 13:00〜13:40: 『WoS 基礎コース』 (Windowsのみ) 2) 14:30〜15:10: 『インパクトファクターコース』 (Windowsのみ) 3)16:00〜16:40: 『EndNote Web 基礎コース』 (Windowsのみ) 3月26日(木) 1) 13:00〜13:40: ケーススタディー (Web of Science & MEDLINE) 微生物学 (東京大学 医科学研究所 ウィルス感染分野 教授 河岡 義裕 氏のテーマ) 2) 14:30〜15:10: 『EndNote Web 応用コース』 (Windowsのみ) ------------------------------------------------------------ 【インターネット講習会とは?】 通常の講習会を、 [1]より簡潔に、[2]より詳しく、[3]複数の時間帯で、[4]繰り返し定期的に、開催できるように企画したものです。 インターネット講習会の仕組みについては下記のウェブサイトをご参照ください。 URL: http://www.thomsonscientific.jp/training/web/index.shtml なお、下記サイトには過去のインターネット講習会の録音版がございます。 https://www.thomsonscientific.jp/training/web/wos/index.shtml#record (参加者のコメント) 「インターネットなので、自宅からでも受講でき、画面を参照しながら説明を聞くことができてわかりやすかった。」 「インターネット講習会でのCitation Mapは見ごたえがありました。」 ============================== ご質問は、下記までお願い致します。 トムソン・ロイター サイエンティフィックビジネス トレーニング & テクニカルサポート 電話:0800-888-8855 もしくは、03-5218-6164 (9:30-18:00) メール:ts.training.japan@thomson.com HP:http://www.thomsonscientific.jp/training/web/index.shtml **************************************** ○Web of Science、EndNote Web、Journal Citation Reports [Web of Knowledge] https://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/dbj/W.html [附属図書館参考調査掛]
 

PubMedの検索結果画面にフリーの論文を示す緑色のリンクが追加

 投稿日時:2009-02-13 (6205 ヒット)
医学系の論文データベース"PubMed"の検索結果画面に、オープンアクセス(無料でどこからでもアクセス可能)の論文を示す緑色のリンクが表示されるようになりました。 ■PubMed(京大専用入口) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?otool=ijpktolib 検索結果画面(Display:Summary)  PubMedの検索結果画面にフリーの論文を示す緑色のリンクが表示 緑色の「Free article at journal site」をクリック 詳しくは、米国国立医学図書館(NLM)の案内ページをご覧ください。 ○Free Article Indicators on PubMed Summary Display http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/jf09/jf09_pm_free_article.html なお、京都大学では、論文リンクツール"京大ArticleLinker"ArticleLinkerボタンをPubMedに設定しています。京大ArticleLinkerを使うことによって、PubMedから京都大学が契約・提供している電子ジャーナルの論文本文(PDF/HTML)へスムーズに辿り着けるようになっています。こちらもどうぞご活用ください。 PubMed→京大ArticleLinker→論文本文(PDF/HTML)  PubMed→京大ArticleLinker→論文本文(PDF/HTML) 検索結果画面(Display:Abstract)  PubMedのAbstract→京大ArticleLinker→論文本文(PDF/HTML) 詳しくはこちらのご案内をご覧ください。 ○PubMed(京大専用入口)がさらに便利になりました https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=243 [附属図書館電子情報掛]
 

KURENAI: 工学研究科の学位論文(2009.01.23授与分)を公開

 投稿日時:2009-02-06 (5292 ヒット)
この度、2009年1月23日に学位授与があった工学研究科の学位論文(博士論文)10点京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)に登録し、公開しました。    Okazoe, Takashi. Synthetic Studies on Perfluorinated Compounds by Direct Fluorination. 2009. (岡添, 隆. 直接フッ素化によるペルフルオロ化合物の合成研究. 2009.) http://hdl.handle.net/2433/70019 河村, 秀紀. 放射性廃棄物処分のセーフティケース構築におけるストーリボードの適用性研究. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70020 *許諾条件により本文は2010-01-23に公開 石黒, 晃子. 睡眠時の温熱生理・心理反応の非定常モデル. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70021 山口, 弘雅. シミュレーションを用いた水蓄熱式空調システムの最適運転手法に関する研究. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70022 三浦, 克弘. 建築の蓄熱効果を考慮した空調システムの設計法に関する研究. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70023 岡本, 伸一. 近接トンネルにおける計測結果の評価とその利用法に関する研究. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70024 Fujimoto, Hiroyuki. Study on Surface-Medicated Transfer of Small Interfering RNA into Mammalian Cells toward Large-Scale Analysis of Gene Functions. 2009. (藤本, 裕之. 大規模遺伝子機能解析に向けた表面から哺乳類細胞へのsiRNA導入に関する研究. 2009.) http://hdl.handle.net/2433/70025 *許諾条件により本文は2009-11-26に公開 Fujita, Satoshi. Development and Application of Microenvironment for Regulation of Stem Cell Behaviors. 2009. (藤田, 聡. 幹細胞の挙動を制御する微小環境の作成およびその応用. 2009.) http://hdl.handle.net/2433/70026 *許諾条件により本文は2009-08-01に公開 Samaddar, Subhajyoti. Modelling and Managing the Social Implementation Process for Rainwater Harvesting Technology Dissemination : Case Studies from Bangladesh and Japan. 2009. (Samaddar, Subhajyoti. 雨水利用技術普及を目的とした実装化プロセスのモデル化とマネジメント : バングラデッシュと日本のケーススタディ. 2009.) http://hdl.handle.net/2433/70027 西川, 啓一. 移動体衛星測位を利用した高精度防災情報統合システムに関する研究. 2009. http://hdl.handle.net/2433/70028 [附属図書館電子情報掛]
 

【講習会】Web of Science/EndNote Web/JCR インターネット講習会のご案内(2/9, 25)

 投稿日時:2009-02-04 (3566 ヒット)
Web of Science、EndNote Web、Journal Citation Reports のインターネット講習会をご案内致します。 ★2月は9日(月)、25日(水)です。 内容は以下の通りです。 ************************************************************ ★★講習会に参加するには、登録が必要です★★ 下記ホームページより登録をお願いいたします。 http://www.thomsonscientific.jp/training/web/wos_schedule.shtml 2月9日(月) 1) 13:00〜13:40: 『WoS 基礎コース』 (Windowsのみ) 2) 14:30〜15:10: 『インパクトファクターコース』 (Windowsのみ) 3)16:00〜16:40: 『EndNote Web 基礎コース』 (Windowsのみ) 2月25日(水) 1) 13:00〜13:40: ケーススタディー (Web of Science & BIOSIS) 農学・植物学 (京都大学 生態学研究センター教授 農学博士 高林 純示氏のテーマ) 2) 14:30〜15:10: 『EndNote Web 応用コース』 (Windowsのみ) ------------------------------------------------------------ 【インターネット講習会とは?】 通常の講習会を、 [1]より簡潔に、[2]より詳しく、[3]複数の時間帯で、[4]繰り返し定期的に、開催できるように企画したものです。 インターネット講習会の仕組みについては下記のウェブサイトをご参照ください。 URL: http://www.thomsonscientific.jp/training/web/index.shtml なお、下記サイトには過去のインターネット講習会の録音版がございます。 http://www.thomsonscientific.jp/training/web/wos_schedule.shtml#record (参加者のコメント) 「インターネットなので、自宅からでも受講でき、画面を参照しながら説明を聞くことができてわかりやすかった。」 「インターネット講習会でのCitation Mapは見ごたえがありました。」 ============================== ご質問は、下記までお願い致します。 トムソン・ロイター サイエンティフィックビジネス トレーニング & テクニカルサポート 電話:0800-888-8855 もしくは、03-5218-6164 (9:30-18:00) メール:ts.training.japan@thomson.com HP:http://www.thomsonscientific.jp/training/web/index.shtml **************************************** ○Web of Science、EndNote Web、Journal Citation Reports [Web of Knowledge] https://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/dbj/W.html [附属図書館参考調査掛]
 

KURENAI: 『東南アジア研究』46(2)を公開

 投稿日時:2009-01-29 (4369 ヒット)
京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で、京都大学東南アジア研究所が発行する学術雑誌『東南アジア研究』第46巻2号を公開しました。 ■東南アジア研究 = Southeast asian studies (ISSN: 0563-8682) https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bulletin/seas    ○Vol.46 No.2 (2008-09) の目次 Fragments of History, Silhouettes of Resurgence: Student Radicalism in the Early Years of the Marcos Dictatorship ABINALES, Patricio N. Technological Adaptation in the Transformation of Traditional Boats in the Spermonde Archipelago, South Sulawesi SALAM, Aziz ; OSOZAWA, Katsuya タイ山地カレン村落における稲作の変容-若年層の都市移動との関連から- 田崎, 郁子 悪評をこえて-サラワク社会と「持続的森林管理」のゆくえ- 藤田, 渡 矢倉研二郎著 『カンボジア農村の貧困と格差拡大』2008 小林, 知 社会の安定と無主地の消滅 小林, 知 ●京都大学東南アジア研究所 http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/ KURENAI(京都大学学術情報リポジトリ) [附属図書館電子情報掛]
 

KURENAI: 『調査と研究:経済論叢別冊』(30)(31)を公開

 投稿日時:2009-01-28 (3902 ヒット)
京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で、京都大学経済学会が発行する学術雑誌『調査と研究:経済論叢別冊』第30号、第31号を公開しました。 ■調査と研究 : 経済論叢別冊 (ISSN: 0917-5393) https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bulletin/kchosa    ○第30号 (2005-04) の目次 近代朝鮮貿易の基礎的研究 (特集 東アジア経済発展の歴史的研究) 堀, 和生 ; 木越, 義則 植民地期台湾における中小零細工業の発展 (特集 東アジア経済発展の歴史的研究) 堀内, 義隆 天津を事例とする近代中国貿易物価指数の推計--1861年-1940年 (特集 東アジア経済発展の歴史的研究) 木越, 義則 近代満州林業に於ける日中合弁事業--林場権紛争を中心に (特集 東アジア経済発展の歴史的研究) 王, 大川 中国本土, 新疆, 中央アジア諸国の連結計量経済モデルの構造とシミュレーション 馬合木提, 雪合来提 ○第31号 (2005-10) の目次 雇用制度と金融制度の補完性とマクロ経済的安定性 (特集 経済制度の補完性とマクロ経済的安定性) 宇仁, 宏幸 労働市場の制度的調整とマクロ経済の安定性との連関--マクロ動学モデルによる理論的分析 (特集 経済制度の補完性とマクロ経済的安定性) 藤田, 真哉 1980年代以降の韓国における制度的補完性とマクロ経済的安定性の変化--「韓国的フォーディズム」・金融危機・新自由主義的経済改革 (特集 経済制度の補完性とマクロ経済的安定性) 梁, 峻豪 中国における賃労働関係の変化と蓄積体制の転換--輸出主導型成長から内需主導型成長へ (特集 経済制度の補完性とマクロ経済的安定性) 厳, 成男 中国『資本論』研究会12回大会での諸報告とその解説 大西, 広 ; 沈, 相徳 ●京都大学経済学会 http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~gakkai/ KURENAI(京都大学学術情報リポジトリ) [附属図書館電子情報掛]
 

読んだ本を返したい!が便利に・・・キャンパス間での図書返却が可能に(試行)

 投稿日時:2009-01-28 (5792 ヒット)
2009年2月から、遠隔地キャンパスへ直接出向いて借りた図書を最寄りの図書館・室*で返却できるサービスを開始します。 *このサービスを利用するには所蔵館及び返却窓口館がサービス受付館であることが条件となります。サービス受付館一覧で確認してください。(注:試行のため受付館が変更されることがあります。) ・同一キャンパスの図書館・室では返却できません。(ただし、吉田キャンパスの南北構内の一部を除く。)   例:× 附属図書館で借りた図書を人環・総人図書館や医学図書館で返す。      ○ 理学部中央館で借りた図書を薬学部図書室で返す。 ・返却できる資料とできない資料があります。貸出時に所蔵館で確認してください。また、学内デリバリー・サービスで取り寄せた図書は対象外です。 ・ブックポストには入れず、図書館・室の窓口へ持参してください。 [図書館サービス部会]
 

KURENAI: 『京都大学構内遺跡調査研究年報』『京都大学埋蔵文化財調査報告』を公開

 投稿日時:2009-01-27 (4661 ヒット)

京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)で、京都大学文化財総合研究センターが発行する『京都大学構内遺跡調査研究年報』『京都大学埋蔵文化財調査報告』を公開しました。 ■京都大学構内遺跡調査研究年報 = The Annual Report of the Center for Archaeological Operations https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/68941    ■京都大学埋蔵文化財調査報告 = Report Upon Archaeological Research On The Campus of Kyoto University https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/68942    ○京都大学文化財総合研究センター https://www.ceschi.bun.kyoto-u.ac.jp/arcKU/index-arc.html KURENAI(京都大学学術情報リポジトリ) [附属図書館電子情報掛]

 

KURENAI: 2008年によく読まれた論文を発表 / 論文ダウンロードは年間60万件に

 投稿日時:2009-01-19 (10589 ヒット)

京都大学の研究成果を社会に発信する京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)では、2008年の1年間に、収録論文のフルテキストダウンロード数(論文本文(PDF)が読まれた数)が60万件を越えました。

ここでは、KURENAIに収録された論文(約3万件)のうち、2008年の年間アクセス数上位50論文をご紹介します。

2008年に最も読まれたコンテンツは、マンガによる京都大学紹介冊子「MANGA Kyoto University」でした! 山中伸弥先生のヒトiPS細胞論文(No.2)、益川敏英名誉教授のノーベル賞受賞論文(No.5)、尾池和夫前総長の著作(No.7)などもよく読まれています。

多様な分野の多様な論文が読まれていることがわかる結果となっています。京都大学の最先端の研究成果、幅広い研究をご覧ください。

多くの学部・学科・研究室、多くの研究者の先生や大学院生・学生のみなさんのご協力をいただいて、ここまで成長することができました。ありがとうございました。これからも、リポジトリ事業では、京都大学の研究成果を積極的に発信してまいりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

■KURENAIで2008年によく読まれた論文

No. 論文 アクセス数
1 京都大学・京都精華大学マンガプロジェクト. MANGA Kyoto University. 京都大学広報センター. 2008. 7,751
2 Takahashi K, Tanabe K, Ohnuki M, Narita M, Ichisaka T, Tomoda K, Yamanaka S. Induction of Pluripotent Stem Cells from Adult Human Fibroblasts by Defined Factors. Cell; 2007, 131(5), 861-872. 3,130
3 笠原, 勝幸; 小田, 裕造; 飯田, 寛和; 中村, 孝志. 人工股関節全置換術(THR)術後の股関節脱臼について. 京都大学医療技術短期大学部紀要; 1999, 19(1), 1-9. 2,109
4 小室, 努. 超高強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリート柱の圧縮特性に関する研究. 2007, 博士(工学). 2,035
5 Makoto KOBAYASHI, Toshihide MASKAWA. CP-Violation in the Renormalizable Theory of Weak Interaction. Progress of Theoretical Physics; 1973, 49(2), 652-657. 1,983
6 玉木, 彰. 在宅酸素療法と呼吸リハビリテーション. 京都大学医療技術短期大学部紀要. 別冊, 健康人間学; 2004, 16, 24-34. 1,403
7 尾池, 和夫. 地震 (図解雑学). ナツメ社, 2001. 1,266
8 Eu, Seunghun. Porphyrin-and Phthalocyanine-Sensitized Solar Cells. 2008, 博士(工学). 1,228
9 川原村, 敏幸. ミストCVD法とその酸化亜鉛薄膜成長への応用に関する研究. 2008, 博士(工学). 1,084
10 池添, 冬芽. 高齢者の体力づくり (第17回健康科学公開講座4). 京都大学医学部保健学科紀要: 健康科学; 2004, 1, 39-45. 883
11 Arai, Kenichiro. Only Yesterday in Jakarta : Property Boom and Consumptive Trends in the Late New Order Metropolitan City. 東南アジア研究; 2001, 38(4), 481-511. 870
12 Kiyama, Ryo; Minomura, Shigeru. Cis-trans isomerization of maleic acid to fumaric acid under pressure. The Review of Physical Chemistry of Japan; 1952, 22(1), 4-8. 845
13 市橋, 則明. 筋力トレーニングの基礎知識―筋力に影響する要因と筋力増加のメカニズム―. 京都大学医療技術短期大学部紀要. 別冊, 健康人間学; 1997, 9, 33-39. 828
14 山口, 研一郎. 高次脳機能障害の認知リハビリに携わって―3年6ヵ月の経験と実態調査から見えてきたもの―. 京都大学医療技術短期大学部紀要. 別冊, 健康人間学; 2003, 15, 1-16. 810
15 Nakagawa, Satoshi. Mother's Brother Upside Down : An Analysis of Idioms of Witchcraft among the Endenese(Flores). 東南アジア研究; 1986, 23(4), 479-489. 792
16 稲本, 俊; 小谷, なつ恵; 萩原, 淳子; 谷辺, 佳代; 西川, 誠人; 赤澤, 千春. 術後せん妄の発症状況とそれに対する看護ケアについての臨床的研究. 京都大学医療技術短期大学部紀要; 2001, 21, 11-23. 786
17 Wakabayashi, Naoki. Relational trust and embeddedness in interorganizational networks : an analysis of quality control manager networks in Japanese buyer-supplier relations. Working paper. 京都大学大学院経済学研究科, 2003, No.71, [17]p. 762
18 西村, 重夫. The Development of Pancasila Moral Education in Indonesia. 東南アジア研究; 1995, 33(3), 303-316. 759
19 池田, 真治. ライプニッツの無限小概念 - 最近の議論を中心に - . 哲学論叢; 2006, 33, 138-149. 758
20 博士論文概要. Cue : 京都大学電気関係教室技術情報誌; 2008, 19, 34-94. 660
21 笠原, 勝幸. 高齢者の骨折と機能的介護方法. 京都大学医療技術短期大学部紀要; 1999, 11, 15-20. 654
22 酒井, 浩; 土井田, 稔. 頸髄症における上肢運動機能の経時的変化 -術前・術後3ヶ月までの変化-. 京都大学医学部保健学科紀要: 健康科学; 2004, 1, 19-24. 612
23 Kinoshita, Hideo. Synthesis of melamine from urea, II. The Review of Physical Chemistry of Japan; 1954, 24(1), 19-27. 607
24 佐藤, 進. 香港をめぐる内外銀行の過渡期戦略. 經濟論叢; 1993, 151(4-5-6), 62-83. 599
25 QIU, YONG. STUDY ON TREATMENT TECHNOLOGIES FOR PERFLUOROCHEMICALS IN WASTEWATER. 2007, 博士(工学). 594
26 和田, 桂子. 路面排水中の有機物質および栄養塩類の流出挙動とその削減手法に関する研究. 2007, 博士(工学). 592
27 家島, 明彦. 心理学におけるマンガに関する研究の概観と展望. 京都大学大学院教育学研究科紀要; 2007, 53, 166-180. 582
27 岡田, 健一. 集積回路における性能ばらつき解析に関する研究. 2003, 博士(情報学). 582
29 Non, Domingo M. Moro Piracy during the Spanish Period and Its Impact(Forests and the Sea in the Southeast Asian Maritime World). 東南アジア研究; 1993, 30(4), 401-419. 573
30 京都大学胸部疾患研究所年報(平成元年度). 京都大学胸部疾患研究所紀要; 1990, 23(1/2). 567
31 京都大学胸部疾患研究所年報(平成2年度). 京都大学胸部疾患研究所紀要; 1992, 24(1/2). 565
32 佐々木, 克. 西南戦争における西郷隆盛と士族. 人文學報; 1991, 68, 1-46. 556
33 京都大学胸部疾患研究所年報(昭和63年度). 京都大学胸部疾患研究所紀要; 1989, 22(1/2). 556
34 Prachaiyo, Buared. Farmers and Forests : A Changing Phase in Northeast Thailand. 東南アジア研究; 2000, 38(3), 271-446. 548
35 山本, 宏. 再生医療・細胞治療に用いる細胞培養施設の効率化を支援する機械装置・システムの開発. 2008, 博士(工学). 547
36 Orimo, S; Matsushima, T; Fujii, H; Fukunaga, T; Majer, G. Hydrogen desorption property of mechanically prepared nanostructured graphite. JOURNAL OF APPLIED PHYSICS; 2001, 90(3), 382-391. 535
37 市橋, 則明; 浅川, 康吉; 池添, 冬芽; 羽崎, 完; 黒木, 裕士. 中高年向けの体力テスト. 京都大学医療技術短期大学部紀要. 別冊, 健康人間学; 1997, 9, 40-45. 533
38 佐藤, 宣夫. PZT薄膜カンチレバーを用いた多機能走査プローブ顕微鏡の開発およびその応用に関する研究. 2004, 博士(工学). 533
39 山口, 智. 青年期における「想像上の仲間」に関する一考察 : 語りと体験様式から. 京都大学大学院教育学研究科紀要; 2007, 53, 111-123. 529
40 石井, 佑可子. 「メタ・ソーシャルスキル」測定尺度作成の試み. 京都大学大学院教育学研究科紀要; 2007, 53, 286-298. 529
41 高鍬, 裕樹. 指定管理者制度の問題点について : 箕面市図書館協議会での議論のなかから. 京都大学生涯教育学・図書館情報学研究; 2007, 6, 81-88. 522
42 Kubota, Hironobu; Tsuda, Sadahiro; Murata, Masahiro; Yamamoto, Takeshi; Tanaka, Yoshiyuki; Makita, Tadashi. Specific volume and viscosity of methanol-water mixtures under high pressure. The Review of Physical Chemistry of Japan; 1980, 49(2), 59-69. 510
43 池添, 冬芽; 市橋, 則明; 羽崎, 完; 森永, 敏博. 下腿や足部の肢位が内側広筋と外側広筋の筋活動量に及ぼす影響―段差昇降訓練および大腿四頭筋セッティングにおける分析―. 京都大学医療技術短期大学部紀要; 2000, 20, 31-36. 495
44 池添, 冬芽; 市橋, 則明; 羽崎, 完; 浅川, 康吉; 白井, 由美; 森永, 敏博; 濱, 弘道. 大殿筋・中殿筋の作用に関する筋電図学的分析. 京都大学医療技術短期大学部紀要; 1997, 17, 11-16. 493
45 京都大学医学部保健学科業績リスト(2004年1月1日〜12月31日). 京都大学医学部保健学科紀要: 健康科学; 2005, 2, 89-106. 492
46 三谷, 尚澄. 「死の恐怖」について−とくに「死への準備教育」との関わりから−. 京都大学文学部哲学研究室紀要 : PROSPECTUS; 2006, 9, 69-84. 489
47 京都大学経済学部藤井ゼミナール論文編集委員会. 非財務情報の有用性に関する実証研究 : 藤月会論集第16号. 藤月会論集; 16. 2007. 486
48 Tanaka, Yoshiyuki; Yamamoto, Takeshi; Satomi, Yoshimasa; Kubota, Hironobu; Makita, Tadashi. Specific volume and viscosity of ethanol-water mixtures under high pressure. The Review of Physical Chemistry of Japan; 1977, 47(1), 12-24. 486
49 豊田, 久美子; 任, 和子; 中井, 義勝. 外来における看護の役割―セルフケアへの看護介入を通して―. 京都大学医療技術短期大学部紀要. 別冊, 健康人間学; 1996, 8, 19-24. 477
50 伊藤, 和行. オイラーの運動方程式. 科学哲学科学史研究; 2006, 1, 153-169. 476

(集計期間:2008.01.01〜2008.12.31)

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